言語聴覚士とは?
言語聴覚士という仕事をご存じでしょうか。
あまり耳慣れない職業かもしれませんが、じつは療育の現場でとても重要な役割を担っています。
子どもの発達に不安があるとき、特に「ことば」や「コミュニケーション」に関わるサポートを専門にしているのが言語聴覚士で、今回は言語聴覚士と療育の話をわかりやすくまとめてみます。
言語聴覚士ってどんな仕事?
言語聴覚士は、国家資格を持ったリハビリテーションの専門家で、言葉の発達やコミュニケーション、さらには食べ物を上手に飲み込む力(摂食・嚥下)についても支援を行っています。
特に子どもに関しては次のような相談がよく寄せられ、
- 2歳を過ぎてもことばがなかなか出てこない
- 発音が不明瞭で聞き取りにくい
- 話しかけても返事が少なく会話が続かない
- 自分の思いを言葉で表現するのが苦手
このような困りごとに対し、言語聴覚士は一人ひとりの発達段階を丁寧に見ながら「ことばを育てる練習」や「伝わるように話す工夫」を提案していきます。
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療育における役割
療育とは、一般的な発達に不安を抱える子どもが安心して成長していけるよう、生活面や学びの面をサポートすることで、療育には遊びを中心にした活動から専門的な訓練までいろいろな形があり、その中で言語聴覚士が担っているのが、「ことば」と「コミュニケーション」に関する部分で、カードや絵本を使って語彙を広げたり、遊びを通して「順番を待つ」「気持ちを伝える」といった体験を積ませたり、会話がうまく続かない子どもには「やりとりのきっかけ」を作って自然に会話できるように導いていきます。
家庭でできること
とはいえ、「療育」というものは専門家の場だけで完結するものではなく、日々の生活の中での取り組みがとても大切で、家庭内においても
- ご飯のときに「にんじんだね」「スープあついね」と言葉を添える
- 遊びの最中に「貸して」「どうぞ」のやりとりを練習する
- 着替えやお風呂のときに「次はズボンだね」と順番を言葉にする
などのような小さな積み重ねがことばの理解や表現を助けてくれます。
チームで子どもを
療育の場では、言語聴覚士だけでなく、作業療法士、理学療法士、心理士、保育士などたくさんの専門職が連携しています。
というのも、子どもにとって「ことば」だけでなく「体の使い方」「気持ちの安定」など総合的な支援が必要だからであり、その中で言語聴覚士は、ことばとコミュニケーションの専門家として力を発揮します。
言語聴覚士は、ことばに不安を抱える子どもやご家族にとって心強い存在です。
療育の過程で「少し話せた!」「やりとりができた!」という小さな成長を見守り共に喜ぶことが、その子の未来につながっていきますので、「もしかしてことばが遅いかも」と思ったときには、気軽に療育や専門機関に相談してみることが安心への第一歩となるでしょう。