秋を迎えた沼。シギ科
白いサギに続きシギ科の鳥です。
シギ科の鳥は渡りが長距離になる種が多いようで(ツンドラ地帯からオーストラリアまでの渡りなど)、日本の場合旅鳥(一時的に滞在)が多い気がします。
シギ科の鳥のエサは湿地帯にいる水性生物や魚、エビなどなので、夏に凍土が融けて湿地帯になるツンドラ地帯は繁殖するにはもってこいなのでしょう。
もちろん日本を繁殖地(ヤマシギ、イソシギなど)や越冬地(クサシギ、ハマシギなど)にしている種もいますが(とうぜん湿原や湿地帯に集まります)。
ダイサギやコサギに混ざってセイタカシギがいました。
かつては日本の場合旅鳥や迷鳥だったようですが、現在では繁殖している所もありますし、漂鳥もいます。
ここの沼では漂鳥で、春と秋にだいたい見ることが出来ます。
セイタカシギの特徴は何といってもこの紅く長い脚です。
飛び姿もとても美しいです。
魚を獲ったこの個体は恐らく今年生まれの若です。
顔や首に黒い模様が残っており、分かりにくいですが脚の赤味が薄いです。
何度かの換羽を経て黒味が無くなり美しい羽根色に。
春先にはこんな色になっていることでしょう。
アオアシシギがいましたが近くに来てくれませんでした。
殆どが旅鳥のようですが、日本で越冬する個体もいます。
この沼でも冬を過ごした個体がいます。
遠くにオグロシギが。
赤矢印がオグロシギです。
青矢印はコガモです。
オグロシギはユーラシア大陸中北部で繁殖し、オーストラリアで越冬します。
9月以降オーストラリアは初夏、そして日本が冬の時期は夏なので、日本の冬では寒すぎるのでしょう。
シギ科の鳥は繁殖が終わると慣れた人でないと、違う種同士でも識別が困難になるほど羽根色が似てしまいます。
僅かな模様の違いや、嘴の長さ、脚の色などで同定しなければならず、シギ科の鳥を見慣れていない私は現地では同定できず、うちに帰ってから何十枚もの写真をネットの写真と見比べてやっと同定することもざらです笑
昼近くになって近くに来てくれました。
こちらはメスです。
こちらの首の辺りがやや濃い茶色をしているのがオスだと思います。
繁殖期には茶色がもっと濃くなり、冬にはほとんど目立たない眉班が目立つようです。
約200メートル先にタカブシギが。
基本旅鳥で、関東以南で少数が越冬するらしいです。
双眼鏡を覗いていて、嘴の短いのがいるなと思い撮りましたが、私には何シギか分からずに、シギ科の鳥に詳しい知人に教えてもらいました笑
一番近くに来てくれたのがこの写真で、先程のアオアシシギにも似ていますが、嘴が短いので分かりました。
シギ科のオスは繁殖が終ったら換羽で地味な羽根色になり、繁殖期直前までそのまま過ごすようです。
なのでほとんどの種の繁殖期の派手な羽根色を見ることはありません。
カモ類のオスは繁殖後メスの様な地味な色になりますが、越冬地でメスと違う目立つ色に換羽します。
カモ類は越冬地で繁殖相手を探すからだと言われているので、シギ科のオスは繁殖地に戻ってから探すのでしょうかね?
渡りが長距離になっている種が多そうで、繁殖地にいる期間が短そうなので、シギ科こそ越冬地で伴侶を探した方が効率的だと思うのですが・・・