リウマチと肋骨
リウマチによって 肘の痛みを訴えている方がありました。
曲げたり伸ばしたりするのは当然痛いです。
以前にも書いたように肋骨と上肢の関係は足や首、目の動きにも関係します。
それを考えると肘の痛みを肋骨を軽く撫でるだけで楽にするということが可能になってくるはずです。
肋骨の異常といっても横のラインではありません。
縦のラインです。
第4肋骨辺りぐらいから 縦方向に異常があり、 そこを軽く撫でていくと 肘に響いて痛みが軽減し、肘の腫れもなくなっていきました。
このような関連は、肩の異常などにも応用することができます。五十肩などの肩関節周囲の異常というのは、肘や手首に必ず問題がでます。肘や手首の圧痛が綺麗に改善すると肩関節の動きが良くなったりすることがあります。
それらを統括するのが肋骨の縦方向の動きの可能性が考えられます。
肋骨の縦方向の動きというのは 伸展や屈曲に僅かな回旋運動を伴う動きとも関係します。
背中の緊張も必ず出てきますので、横隔膜周囲の内臓の状態も変化させます。
ここに力が入らないと腰を立てて首を安定させることができません。また腰も引ける状態になり、そこでロックがかかってしまう可能性もあります。
単なる肘の痛みといっても 関連する部位というのは様々にあります。 決して一つではなくしかも筋肉であれば筋肉全体ではなく 一部分であったりするわけです。
それらを的確に見極め調整することが求められます。
肘の痛みや腰の痛み、足首の捻挫の後遺症等々も決して他の部位と無関係には存在していないということです。
風が吹けば桶谷が儲かる理論(KFO理論)は全体をよく観察することで自然にわかるようになってきます。大事なことは観察する意識を持つことです。
意識を切りかえると問題が明確になってきます。それらを総合的に判断し、調整していくことが何よりも重要ということです。
もちろん、生活面でのマイナス要因は誰でもあるでしょう。
しかし、そのマイナス要因は、どうすることもできません。その中で選択的に一番良い状態を作って、ストレスが過ぎ去るのを待つ。自分の身体に注意を向ける。
そういうことを繰り返してこそ慢性病の症状も改善する方向にいく訳です。
あきらめない。
それが大事です。