楽観と悲観③終
楽観主義も悲観主義も遺伝子で決まる…
わけではなく、
その遺伝子の悲観楽観に関わる遺伝子がどう発現するかによって、傾向は変わるらしい。
何が発現するかは、それまでの経験で変化するので、一卵性双生児でも、気質が同じになるわけではないらしい。
だから、後天的にでも、悲観的→楽観的に考え方を変えることはできます。
具体的な方法:
・ネガティブなものよりポジティブなものに意識的に注目する習慣をつける。
→習慣を確立することで、それを支える回路が変化することが実験でわかっている
・瞑想(注意集中法…自分の呼吸、ろうそくの火などなんでもいい)することで、思考やイメージを遮断する訓練をする。
→これは楽観を身に着けるというよりも、不安に取り込まれないようにする、って方法ですね
・マインドフルネス
→今、に集中するっていうあれ。感情的な出来事をつかさどる、前頭前野の回路を強める(強い人ほど、不安に耐性がある傾向がわかっている)
====
マインドフルネスってちょっと前、意識高い系界隈で流行りましたけど、あれ本来は、不安障害に用いられる心理療法のひとつで、効果が証明されているもの。
だから↑も納得です。
まあ皆さん、そこまでして性格変えたいと悩んでないでしょうけど、良い方に変えられるのであれば、やってみてもいいんじゃないかな~。
ボディメイクと同じで、思考も、積み重ねで地味に変わっていけるんだな…というのは、私、実感としてあるので、バカにできないと思いますよ。
Mべ
======
ちなみに、ポジティブとネガティブには、ポジ3:ネガ1という黄金比があるそう。結婚生活に対する幸福度にいたっては、これとちがって、ポジ5:ネガ1。*ネガ1の重みが違う
ネガがゼロじゃないのがポイント。やはりネガもないと。バランスが大事です。ネガなことが増えたら、そのぶん、ポジを増やせばいいよね、の精神が大事です。
たいていの人は、ネガ1につきポジ2は経験しているそう。これでもダメじゃないけど、2→3にすることで、人生満足度が変わるとのこと。
世の非科学系自己啓発本って、ネガをゼロにしようとするものが多い。
月に願ったり子宮に願ったり、引き寄せたり、なんか…やばい本がいっぱいあるんですよ。とくに女性ターゲットの自己啓発は。
「ポジティブシンキングで人はポジティブになれない」ってのが、現代の精神医学の定説になっているのに、コントロールを自分の外(月とか子宮とか海とかハワイとか)にゆだねてる時点で、けっこう地獄の始まりというか、、まじで本書と逆のこと言ってるしやってるし、意味不明です。
まあでもこの<物事をどう捉えるか>ってのが、その差異こそが、個性ですよね。
攻殻でいうところのゴースト?
だから修正しなくてもいいんだけど、生きづらい人は、このへん知っとくといいですよ。
Mべ