コラム:キャリアアップという言葉にもやもやする②
前回コラムの続きです。
ここで、キャリアデザインの理論を一つご紹介しますね。
「内的キャリアと外的キャリア」 byエドガー・シャイン
外的キャリアとは、職業、地位、資格、年収など、外から見たキャリアのことです。
内的キャリアとは働きがいや生きがい、働くこと、生きることに関する価値観のことです。
「とりあえず安定してそうだと親が言うので公務員志望します」
「やりたいことも特にないので、給料が良さそうな商社か金融に行けたらと思います」
と言っていた学生さん
「あの人は先に昇進したのに」
「あの人より低い給料だなんて」
と悔しい思いをしていた社会人の方
外から見た外的キャリアだけを見ている、そんな状態に見えます。
いえ、別にそれを否定するつもりはないのです。それもありです。
前回も書きましたが、私もそういう思いをバネに頑張ってきたことがあるから、悔しい気持ちもわかるんです。
ただ、内的キャリアに目を向けることを忘れてしまうと、
いつまでも他人や世間と比べた
終わりのない競争の中で、
自分にとっての働く喜びを置き去りにしてしまう可能性がある。
だから、外的キャリアを追い求めるだけでなく
内的キャリアを充実させることが
幸せなキャリアにつながる、と思うのです。
外的キャリアが想いのままに行かないときなんて山ほどありますよね。
嫌な思い、悔しい思いをする中で、
そもそもなんでここにいるのだろうか?と振り返って考えることもあるでしょう。
そんな時、
「親に言われたから」「大きい会社のほうが自慢できるから」「あのひとより先に昇格したい、給料を上げたいから」とかだけではなく
自分は
なにが得意で
どんな社会人になって
なにに貢献したいのか
どう生きていきたいのか
という内的キャリアを深く考えておくことは
どこで働くにしても大切だと思うのです。
だからこそ自己分析、情報収集がだいじなのですよね。
内的キャリアにはアップもダウンもないのです。
そんなわけで、巷にあふれる「キャリアアップ」という言葉を見るにつけ
その言葉で人々を釣ろうとする企み(言い過ぎ?)に私はモヤモヤします。
外的キャリアの成功と本人の満足度は必ずしも一致しないという調査結果があります。
人がうらやむキャリアを歩んでいても、本人がまったく幸せでないということもあり得るのです。
「キャリアアップ」したら幸せですか?
あなたにとってのキャリアアップってなんですか?
あなたって何が強みで、何をしたい人ですか?
何をしているときに夢中になって
どんなときに実はやりがいを感じているのでしょうか?
本当は…
比べるところに幸せはない。
外から見たアップもダウンも関係ない。
あなたにとっての内なる幸せに目を向けることでとても豊かになれます。
そんな深いところを見つめる場がM'sキャリアガーデンなのかな、って思ってます。
(みんなが同じ方を向いていても、自分は違う方向に進んでもよいのだ!)
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2月のワークショップはおかげさまで満席となり募集終了しましたが、今後の予定は以下のとおりです。
あなたの内的キャリア、色んな角度からアプローチして見つめてみませんか?
●3/15(金)9:45-12:15
自分のこれまでを振り返り、自分を再発見しよう!
●4/26(金)9:45-12:15
私らしいワーク・ライフ・バランス
場所:三鷹・武蔵野近辺
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