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第4回 "Open the new door." 無事成功!

2019.01.25 15:00

2019年、年明け最初の神大 Art Project は1月25日!!

初めての学外コンサートをピアジュリアンで行いました。

お店の雰囲気も、お店から一望できる三宮の夜景も本当に素敵でした...!!

ピアジュリアンの方々、本当にお世話になりました!ありがとうございました。


三宮駅前というアクセスの良さもあり、出演者もいつもより多いこともあってか

客席は満席に🌟 お越し下さった皆様、本当にありがたい限りです。ピアジュリアンのお食事と一緒に楽しんでいただけましたでしょうか?


第4回 "Open the new door." は表現コンサートおよび神大 Art Project 史上初の

学外での開催となります!もっと多くの方に私たちの表現をお届けしたいという思いから

今回のコンサートが実現いたしました✨

サポートしてくださったみなさま、本当に感謝いたします。


さて、当日の様子を写真で少しご紹介させていただきますね!


第1部


1. ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調 作品70-1 『幽霊』第1楽章

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)

Klaviertrio Nr.5 D-dur Op.70-1 "Geister" Allegro vivace e con brio

Ludwig van Beethoven

演奏:田邊里菜 (バイオリン)  小林ゆずか (チェロ)  萩原真由 (ピアノ)

1808年にピアノソナタとして書き始められましたが、当時ベートーヴェンが身を寄せていたエルデーディ伯爵夫人がピアノ三重奏曲の新作を熱心に以来したために当初の計画を変更し、ピアノ三重奏曲になりました。『幽霊』という愛称がついた経緯は諸説ありますが、作品の本質とは大きな関わりはなく、誰が命名したのかは未だ不明。



2. ロンドン・トリオ 第1番 ハ長調 作品100 Hob.Ⅳ:1-4 第1楽章 終楽章

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)

LONDONER TRIOS Nr.1 C-dur Op.100 Hob.Ⅳ:1-4 Allegro monderato, Finale

Franz Joseph Haydn

演奏:平田千春 松田成仁 (フルート)  小林ゆずか (チェロ)

『ロンドン・トリオ』は1794年、ハイドンが2回目の英国滞在中、英国貴族のために作曲した三重奏曲で、「8つの楽章(ディヴェルティメント)」から4曲の三重奏曲集に構成されました。第1楽章はソナタ形式で軽快な主題が印象的で、終曲は軽快なロンドになっています。



3. 《六つのアリエッタ》より〈私の偶像よ〉

ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(1801-1835)

Sei Ariette, Per pietà, bell'idol mio

 Vincenzo Bellini

演奏:黒田莉舞 (歌)  原田恵 (ピアノ)

ベッリーニは19世紀前半のイタリアオペラを代表する作曲家です。彼の有名な歌曲集《六つのアリエッタ》の中の1曲で、美しい女性に恋い焦がれる男性の気持ちを歌っています。


オペラ《ラ・ボエーム》より〈私の名前はミミ〉

ジャコモ・プッチーニ(1858-1924)

La Bohème Mi chiamano Mimì

Giacomo Antonio Domenico Michele Secondo Maria Puccini

演奏:黒田莉舞 (歌)  原田恵 (ピアノ)

オペラ《ラ・ボエーム》は、クリスマス・イブの屋根裏部屋で始まった詩人のロドルフォトお針子ミミの物語で、このアリアは2人が出会った時に、ミミが自己紹介をする場面で歌った可愛らしい一曲です。



4. ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D934 作品159より抜粋

フランツ・ペーター・シューベルト(1797-1828)

Fantasie for violin and piano C-dur D934 Op.159

Franz Peter Schubert

演奏:北吉芳 (バイオリン)   阪口円香 (ピアノ)

この曲はシューベルトが晩年に描いた作品。曲の最後はまだたくさん曲を書きたいが終わってしまうのならせめて明るく締めくくりたいというシューベルトの気持ちが感じられる明るくて力強い締めくくりとなっています。本来は20分を超える長い曲なのですが、今回はその中から抜粋して演奏いたします。


第2部


5.ピアノ三重奏曲 第39番 ト長調 作品73-2 Hob. XV:25 『ジプシー』

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)

Klaviertrio Nr.39 G-dur Op.73-2 Hob. XV:25 "Gypcy"

Franz Joseph Haydn

演奏:北吉芳 (バイオリン)  小林ゆずか (チェロ)  奥野夏妃 (ピアノ)

今回演奏するピアノトリオは、3楽章にハンガリーを思わせる躍動的なロンドを持つことから『ジプシー』と名付けられています。全楽章を通して聴き心地よく、親しみやすい作品となっています。それぞれの楽章で異なる性格と響きが楽しめます。



6. バンジョー 

作曲:ルイス・モロー・ゴットシャルク(1829-1869) 演奏:セシル・リカド(1961-)

Le Banjo, Fantasie Grotesque, Op.15

Louis Moreau Gottschalk / Cecil Licad

出演:後藤俊星 (ダンス)

ゴットシャルクは19世紀のアメリカにおける代表的な作曲家で、超絶技巧を取り入れたピアノ曲を多く作曲しました。バンジョーとは弦楽器の一種で、アフリカ系アメリカ人が演奏する際によく使われています。リズミカルな曲なので、聞いていると自然と心が弾む、その曲とマッチした即興ダンスをお届けできればと思いで踊りました。



7. 宝島 作曲:和泉宏隆(1958-) / 編曲:鈴木奈美

ルパン三世 '78 ─東京スカパラダイスオーケストラVer.─

作曲:大野雄二(1941-) / 編曲:川田千春

演奏:松村芽生子 坂東佳奈 (ピアノ連弾)

《ルパン三世》はジャズ・ピアニストであり作曲・編曲の大野雄二による日本で最も有名なアニメ主題歌の1つ。《宝島》はT-SQUAREのバンドメンバーの和泉宏隆さんによって作曲されました。宝島もルパン三世い宝島もルパン三世も日本で有名なインストゥルメンタル曲であり、リズムもメロディーも面白く馴染みやすい曲。お楽しみいただけましたでしょうか?



8. Street Hills 

作曲:立山龍之介 振付:嘉屋翔大 初田響子 

演奏:立山龍之介 (ピアノ)  出演:嘉屋翔大 初田響子 (ダンス)

作曲者本人による演奏。"誰もが想像し得る西洋風の身近な街並みの中、それは少し閑散として、日は暮れ、誰かがその小洒落た雰囲気に酔いしれながら、気のまま、少し幻想的で涼やかに踊り舞う" そんな様子が描かれたこの楽曲は、クラシックジャズ調で作られたG-mollの音の運びで表現されており、それは夢のような憂愁の加わった静かな優しさと、真剣な努力、そしてロマン的な高揚を感じさせます。その曲と調和した男女フリースタイルのダンスとのコラボです。少しおしゃれで大人っぽいピアジュリアンの雰囲気にマッチしています。



9. 空へ 斎藤圭土(レ・フレール)

On y va! 斎藤守也(レ・フレール)

演奏:宮崎萌加 横村萌実 (ピアノ連弾)

レ・フレールは、神奈川県出身の兄弟ピアノデュオ。バラードとブギが合わさった独自のスタイルで、1つのピアノを2人で操ります。「空へ」は奥行きのある世界観が魅力。疾走感に溢れたメロディーを楽しめます。フランス語で「さぁ、行こう!」を意味する「On y va!」は手拍子をしたくなるような曲調に注目です!


第3部


10. ピアノソナタ 第2番 ロ短調 作品61 第1楽章

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(1906-1975)

Cоната для фортепиано No2 Cи минор Coч.61 Allegretto

Дмитрий Дмитриевич Шостакович

演奏:高東奈央 (ピアノ)

第2次大戦中1942年のソ連にて、学生時代のピアノ科の恩師レオニード・ニコラーエフを偲び作曲されました。プラウダ批判後の円熟期に書かれた作品であり、ベートーヴェンを意識したと思われる音楽構造の中に、ショスタコーヴィチらしい響きが随所に感じらる曲です。



11. 華麗なる幻想曲

ジャン=バティスト・アーバン(1825-1889)

Fantaisie Brillante (Introduction, Theme, Variation Ⅰ, Variation Ⅱ)

Joseph Jean-Baptiste Laurent Arban

演奏:藤田紗英 (トランペット)  伊藤有里 (ピアノ連弾)

J.B.アーバンはフランスの作曲家であり、コルネット奏者・指揮者でもありました。コルネットの独奏に力を入れており、『ヴェニスの謝肉祭による変奏曲』が代表作品。また、彼が作った『アーバン金管教本』は現在でも金管奏者の練習に必須といってよいほど有名な教則本で、今回はこの本の幻想曲の部からの一曲をチョイス。



12. 《ベルガマスク組曲》より第3曲〈月の光〉

クロード・ドビュッシー(1862-1918)

Suite bergamasque, No.3 Clair de lune

Claude Achille Debussy

演奏:宮崎萌加 (ピアノ)

ドビュッシーは印象主義音楽家として活躍したフランスの作曲家。当時一般的だった和声法にとらわれない作曲法が特徴的です。このベルガマスク組曲は、彼が心を寄せたヴァニエ夫人のために28歳の時に作曲したもの。〈月の光〉はその中でも最も有名な一曲です。



13. デンマークとロシアの民謡によるカプリース 作品79

シャルル・カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)

Caprice sur des airs Danois et Russes, Op.79

Charles Carmille Saint-Saëns

演奏:松田成仁 (フルート) 伊藤有里 (オーボエ)

岡部壱星 (クラリネット) 高東奈央(ピアノ)

フランスの作曲家サン=サーンスが1887年にロシア演奏旅行の際に、共演者(フルート・オーボエ・クラリネットと作曲家本人によるピアノ)の編成に従い作曲した作品。各国の民謡の引用は、この作品がデンマーク出身だったロシア皇妃マリア・フョードロヴナに献呈されたことに由来しています。



以上、約2時間のコンサート、22人のアーティストによる

全13のプログラムをお楽しみいただきました!

最後は出演者および当日スタッフの集合写真です📷✨

今年度のコンサートはこれで幕を閉じます。本当にありがとうございました。

次回は2019年度に入ってからの開催になります!

今後も神大 Art Project をよろしくお願いいたします。


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