善行のすすめ✨
2025.10.08 00:56
子どもたちと話していると、
「学校の授業で〇〇やれ!と隣の子に言われた」
「僕の当番じゃないのに押し付けられた」
そんなふうに日常でたまったウップンを教えてくれます。
「まぁまぁ」
そんな具合になだめてみたり。
一方で、私が学生時代の頃はどうだっただろうか?
ふと我にかえります。
きっと彼と同じように不満に思っていたに違いありません。
今もそう。
自分の仕事ではないことを自分の当番のように言われると、なかなか穏やかな気持ちでいることはできません。
「なんで私なんだ」
疑問は不満へと変わり、蓄積していけば穏やかな心で過ごすことはできなくなるのでしょう。
しかし、坊主として考えてみると、浮かぶ言葉は「徳のある行動とは?」です。
それを考えた時、
“どうすべきか”
の答えが出ているようにも思います。
他人が嫌がるような仕事、誰かが困っていることを率先してやる行動は、ストレスが溜まるのではなく、「徳」が積まれていきます。
「徳」とは善行。
困った人の手助けは、たとえ感謝されずとも「徳」は確実に積まれます。
嫌がるような仕事は、気づかれずとも確実に「徳」が積まれます。
子どもたちは言います。
「徳が積まれるとどうなるんですか?」
私は応えます。
「『徳』は『運』へと変わります。」
子どもたちにとって「運」という言葉は非常に分かりやすかったのか、表情が緩んだのが分かりました。
「先生!『徳』は手相にも出るらしいのですよ。ここの部分…
えっと〜…
先生は徳を積んでいますね〜」
まさか手相に興味がある子がいるとは思いませんでした。
その子に
「徳を積んでますね」
と言われ、私はつい笑顔になってしまいました。