げんぽん、の重要性
不動産会社で必要なもの、それは人であり、カネであり、物件である。人材の問題はとても重要な部分である。人の採用や育成は最早人手不足時代の最重要課題である。
そして、また資金も当然必要だ。資金がなければ何もできない。キャッシュのみならず様々なところで資金力が企業でモノを言う。
また物件も、重要だ。決して物件を保有するだけではなく、その情報自体を握ることが大事なところかもしれない。
そして、そんな企業の重要必須項目だけではなく、実を言うと不動産会社には他にも重要なものがある。
それは、「原本」だ。
不動産会社には契約書や重要事項説明書だけではなく、それはそれはとても多くの書類が必要になる。査定書や覚書、はたまた業務提携書や引き渡し時の現況の確認書などが必要になる。そしてこの辺の原本をどれぐらい保有しているかが、とてもマニアックなのだが、意外と大事だったりする。
不動産会社で重要な書類に関して、業務に精通していない人は、この書類のストックがとても少ない。特にいきなり未経験から不動産業に進出する場合は、このあたりの書類関係を作成や収集するだけでかなりの時間を要してしまう。
当然、各協会や団体なども書類(帳票)原本を提供しているが、それだけではとても事足りない。たとえば、内見依頼書、鍵の引き渡し書、駐車場の管理票など、実際の業務に紐付くところの細かい書類がとても多いのだ。
今一度、自身の企業内でどれだけの書類が揃っているかを時間のあるときに確認してみるのも良いかもしれない。
そうすることで、各書類の紐付けと整理ができれば、データ連動やCRM機能とうまく結び付けることができるだろう。
データベースの構築やマーケティングオートメーションを作ることで、意外と落とし穴になるのがこういった細かい資料だったりする。
忘れてしまっている基本的なところを洗い出すことで、生産性が向上したり、各業務の棚卸しになるので、是非試してみるのも良いかもしれない。