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Masayuki YAMAGATA Lab.

価値創造デザインプロジェクト2018成果報告会。

2019.02.23 04:38

長らくゼミブログの更新が滞って、申し訳ありません。


昨日(2019年2月22日)、山縣ゼミ第10期がほぼ1年間かけて展開してきた価値創造デザインプロジェクトの成果報告会を開催しました。今回は、次期ゼミメンバーである山縣ゼミ第11期が挑戦した(結果は残念でしたが)ADK(アサツーディケイ)さんの〈ワカスタビジコン〉への応募提案と、スケジュールの関係上、応募はできなかったけれども、そのお題に即して考えた価値提案の報告もおこないました。


まず午前中に、山縣ゼミ第11期(2回生)からの報告。UXデザイン / サービスデザインで用いられる考え方や手法を取り入れながら、価値提案をしてみました。初めての体験なので、出来としてはもちろんまだまだではありますが、限られた時間で方法を意識しながら価値提案してみるというのは、いい学びになったかなと思います。

質疑の中で、2018年度のプロジェクトに参加くださった企業の方や聴きにきてくださった方から、有益なコメントや質問をたくさんちょうだいできました。ほんとにありがとうございます。


そして、今回の成果報告会で採り入れたのが、報告を聴きながら付箋に感想や質問などを書いてもらい、後で報告をまとめたポスターに貼ってもらって、ディスカッションするという〈ポスターディスカッション〉(←当日命名w)。


みなさん積極的にご参加くださって、ものすごくありがたかったです。第11期のメンバーにとっても刺激になったんじゃないかなと思います。


お昼休憩をはさんで、午後からは第10期(3回生)の価値創造デザインプロジェクト成果報告。


プロジェクト先のみなさんや、聴きに来てくださった方々、さらには近畿大学経営学部でプロジェクト型ゼミの最先端の一つである廣田ゼミ(廣田章光先生)からもメンバーが来てくれました。


第1報告は、有限会社山添さんとご一緒させていただいたチーム。「活版印刷の体験価値を伝える」というテーマでした。

そして、第2報告は森田アルミ工業株式会社さんとご一緒させていただいたチーム。こちらは、「中小消費財メーカーにとっての効果的なプロモーションとは」をテーマに展開したプロジェクトの報告でした。

質疑のあと、森田アルミ工業株式会社代表取締役社長の森田和信さまからもコメントをちょうだいしました。特に、新しい視点を示してもらったという点をおっしゃってくださいました、



第3報告は、木村石鹸工業株式会社さんとご一緒させていただいたチーム。このチームは、商品の企画から販売までの一貫の流れを実際にデザインし、やり通すというプロジェクトでした。そこから得られた知見を報告。

こちらも、報告後に代表取締役社長の木村祥一郎さまからコメントをちょうだいしました。そして、企画したメイクブラシクリーナーを商品化してくださる(プロジェクトとしては、催事販売で完了する予定でした)という発表もいただいて、二重に嬉しかったです。


ここで休憩。先ほどと同様にポスターディスカッション。

この時間にも、いろんなコメントやご質問をちょうだいできて何よりでした。


そして、後半。

第4報告は、株式会社カクダイさんとのプロジェクトチーム。こちらは、社内コミュニケーションをテーマに。どの企業にとってもすごく重要な課題について、メンバーたちに惜しみなくインタビュー調査の機会を与えてくださいました。今回はグラウンデッドセオリー・アプローチを用いて、そこから概念抽出や要因抽出を試みました。

報告の後、代表取締役副社長の多田修三さまからコメントをちょうだいしました。学部学生でここまで調査をさせてくださったのみならず、学生たちなりに踏み込んだ見解を示したことに対しても、温かく積極的なコメントをいただきました。ほんとうにありがとうございます。


そして、第5報告はいとへんuniverseさんとのプロジェクトチーム。「伝統工芸のこれから」と「町家宿泊サービスの現状分析」の二本立て。これは、プロジェクトの展開上で二本立てになったものです。前者では定量的な調査分析と定性的な調査分析を組み合わせて、方向性を提示しました。後者では、株式会社八清さまと株式会社AJインターブリッジさまのご協力を得て、町家レジデンスに宿泊される観光客のみなさんにアンケートを取り、そこから町家宿泊サービスがもたらす価値やさらなる可能性を考察しています。

いとへんuniverseの白須美紀さまからコメントをいただきました。昨年のテーマとは打って変わって、リサーチをメインに展開しましたが、その分析内容はいとへんuniverseさんが考え、また展開してらっしゃるところと重なり合っていて、すごく納得できたとおっしゃってくださいました。


最後の第6報告は、株式会社春日さんとのプロジェクト。最近の問題の一つである和鹿の獣害を和鹿皮の活用を通じて解決していこうという考察と提案でした。

報告後、株式会社春日の大熊友博さまから、すごくありがたいコメントをちょうだいしました。また、今回のプロジェクトで職人さんたちも刺激を受けて、積極的に取り組んでくださったと伺いました。


このあとポスターディスカッションをおこないました。


そして、最後に山縣からまとめの報告を。



そのあと、交流会を開催しました。




あらためて、これまでのお力添えに御礼を申し上げました。メンバーたちも、ようやく安堵できたのか、プロジェクト先の方々をはじめ、来てくださったみなさんと、賑やかに楽しくお話しさせてもらってました。


昨年度に続き、おかげさまで本プロジェクトの2期目を終えることができました。ご協力くださったみなさまがたに、あらためて心から御礼を申し上げます。


プロジェクト型学修(PBL:Project-Based Learning)が、今どんどん増えつつあります。ただ、これはプロジェクトを受けてくださる企業のみなさまにも(もちろん、メリットもあるとはいえ)ご負担をかけるわけで、担当教員としては、プロジェクト先に対して価値のある提案や、あるいはプロジェクトを展開することで何らかの効用を提供できるようにしたいとは念じています。この価値創造デザインプロジェクトが、それを満たすものとなっているかどうかは、みなさまがたのご判断に俟つしかありません。いくらかなりとも、そうであってくれていればと願っています。


来年度も、価値創造デザインプロジェクトを展開する予定です。まだプロジェクト先はほとんど決まっておりませんので、またお力添えをお願いに上がることもあろうかと思います。


その節は、どうぞよろしくお願いいたします!


以上、2018年度の価値創造デザインプロジェクトの成果報告でした!