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オーロヴィルでの暮らし

2019.02.24 10:26

インドのオーロヴィルに来て1ヶ月。

ここはとても不思議なところ。大きなクリスタルが町の中心に据えられていて、市民達がいつでも心地よい瞑想ができるように整っている。

沈黙のゾーンがあるので、そこはうるさくする子どもは入れない。(うちの子)

美しい花々や、石、大きなバニヤンツリーが並ぶ庭はまるで夢の国のよう。

しかしここは紛れもなく人間が自然と共にイマジネーションとクリエイティヴィティを使って作りあげているところ。


インドのホーリーなところは観光地化されていて写真を撮っていいところが多いけれど、ここは本当の意味で神聖なところ。写真を撮れないところ、撮れない雰囲気のところも多く、普段からカメラやスマホを持ち歩かない私はますます写真を撮れない。

アップされるのがくだらない日常の写真しかないのはそのせい。


だけれど真実の意味において、実はかなり神聖な日々を送っている。


最近の日課は週に3日くらいヨガセンターでヨガのクラスや、音の瞑想のセッションを受け、日曜日にSri aurobindoのホールに行き、インテグラルヨーガの講義(Sri aurobindoの書いた詩の解読の会)を受けること。

週末に呼吸法や瞑想の集中講座があればそこに参加している。

どの施設もそれぞれの建築家のアイディアで美しくデザインされ、自然の光、音、匂いを浴びながら、それぞれのワークに集中できるデザインになっている。

建築物の素材自体も極力シンプルで自然に近いものでできている。


この町の創設者であるmotherとaurobindoはintegral yogaの創設者でもある。


生活の中で、それぞれの仕事の中でyogaを実践することを説いた彼のヨガは、

世を捨てて洞窟に入り悟りに向かう修行者のそれとは異なるし、

神さまの形をした何かを掲げて、大きな声で神さまの名前を唱えるような宗教とも異なる。


それはこの町のコンセプトそのものとなっている。


荒地に木を植えて、持続可能で、真の平和を目指すコミュニティを作るという彼らの行動そのものがインテグラルヨガがなんであるかを示してくれている。


この町が作られた当初、50年前から、リサイクル、自然エネルギー、スピリチュアリティー、ヴィーガニズム、子どもの個性を育てる教育、交換社会が軸であったというから驚きである。


町の中心にはソーラーキッチンという大きな施設がある。ここでは太陽の熱で調理をしていて、この町の住人全ての昼食を作っている。そしてここに住む人々は無料でそれらを食べることができる。


住居は基本的にコミュニティーになっていて、ご近所さんと顔を合わせながら暮らせる。

コミュニティーごとの個性があり、人々は住む場所を選ぶときにも、

そのコミュニティの特性を参考にしていたりするようだ。

ヨガが盛んなところもあれば、建築に関する活動が盛んなところ、木を植える活動を主にしているところ、孤児のための施設を営むところ、エシカルな服を作っている人達が住んでいるところ。


それぞれがこの町の源であるインテグラルヨガのアイディアに則って、

この世界をより平和なものにするため、そして自分自身の心の平安を保つため

日々の仕事と暮らしを紡いでいる。


ゴミの分別も徹底していて、リサイクルできるもの、リユースできるものはしっかりと再利用され

極力プラスチック製品は使わないのが基本。

プラスチックバックの使用は禁止。

バザーのようなもので飲食の出店がある時も、葉っぱや紙でできたお皿やスプーン、楊枝などを使うのがスタンダード。


ビジターセンターという観光客のために作られたセンターでは

美しくデザインされた天然素材を使って作られた衣類、日用品、台所用品が販売されていている。

この町では基本が無農薬で無添加。

町で作っている安全な小麦や野菜で作った全粒粉の野菜パスタや豆の粉で作った麺、ナッツでできたバターや、自家製のジャムなど安心で美味しいものもたくさん並んでいる。

パン屋さんもこの街で取れた無農薬の小麦を挽いてパンを焼いている。


オーガニック、サスティナブルな暮らしを維持し守ることがこの町の特性として注目を浴びていて、それが観光地としての魅力となり、それが一つの町の産業となっている。

(もちろん観光地になってしまうことは、危険な面も含んでいるし、その分住人の精神性の高さが求められる時期に来ているのだと思う。)

五泉市役所の人を連れてきて見せてあげられないかな。

(というよりも、私はここに子どもたちを連れてきたいと思っている。

ここでの暮らしはきっと将来を支える素晴らしい経験になる。)




道路は平らに整っているが、アスファルトではなく土で表面を整えるようにして細かくメンテナンスされている。暑い日もなんとなく涼しく、木々の放つ水分を感じられるのはたぶんそのせい。


道を行き交う人は笑顔で挨拶を交わし、初めてあった人とも時に長話をし、

どこかのコミュニティでイベントがあれば顔を出し

少しずつ顔馴染みが増えてくる。


街灯もなく、18時になるとお店は閉まるのでとても静かで星空が美しい。


当然ながら人々が集うのは、昼間。

(涼しい夜にローカルエリアに野菜や果物を買いに行くのも楽しいけれど。)

もちろんお酒はなしで、美味しいお茶やお菓子。食事や手仕事を囲んで、語り合う。


週末にあるイベントも様々。


今週はエシカルファッションの大きな集いがあり、

オーロヴィル中のオーガニックコットン、草木染め、手つむぎの衣料品を作っている会社が集まってトークや商品の販売、ファッションショーなどをやっていてたくさんの人が集まっていた。

日本ではまだ限られた人にしか着られていないようなサスティナブルファッションも

ここでは皆にとって当たり前に知られているスタンダードなのだ。


人々が心と身体を整えて、内なる平和を持って日々を送る。


そのために、yogaや呼吸法、瞑想など、

本来人間が当たり前に知っていた調整や活性の方法を学び、日々実践する。

それが大切だからそれができる環境をコミュニティ、行政が作っておく。


そういった時間や場所を通して、各々が自身を振り返り、

この仕事は誰のためになっただろうか、

本当にこの世界の平和のために働けたであろうか、

と問いかけることができれば、世界は平和と美しさを保てるであろう。


すでに利己的な利益を重視した会社が大きくな力を手にしている日本でも

こういうことが実践されていけば

人々の選ぶもの、選ぶ仕事は変わり、

生き残って行く企業も変わり、そのようにして社会は変わって行くだろう。


それがこの町の在り方だ。

私は完全に賛成である。


私にとってはここは、遠慮なしに自分の生き方をやり通せる場所である。


もちろん完璧なコミュニティなんて無いし、また、どこであれ完璧でもあるし、

それぞれのコミュニティにそれぞれの小さな問題や大きな問題を抱えてもいる。


ただこの町がそういう場所で

私たちはそれを求めてここにやって来たし

これから自分たちが目指すコミュニティ作りもこういったことがベースになるだろう。



最近、

私たちが見えない部分「内なるカラダ」を開発開拓していけば

形のない法律という「外なるカラダ」は変わっていくのではないか、と思っている。


エネルギーとか、チャクラとか経絡とか目には見えないけれど、開発していけば動かしたり触ったりもできる本当にあるものを、

1人でも多くの人に体験してもらって、真実に出会ってもらうことが

外側の世界 (法律や社会) を変える大切な仕事になるのではないかって。


日本の中でそういったことをシェアする活動をしているとなんとなくいづらさを感じてしまったり

どこまでオブラートに包んだら良いのだろうかと妥協点を探る事ばかりしてしまう。

バランスを取ることが得意な性質が機能してしまうのだ。

この町に来てやっぱり自分が当たり前のことをしているだけなんだなーと納得。



こうやって遠くを見渡しながらも、現在に根を張ってしっかりとできることを探していきたい。



ということで、一番最近のBreathing art.の予定。

Yogaがブームということでたくさんの人がヨガティーチャーになっているという世の中ですが、

Yogaをする人には本当にぜひぜひエネルギーの世界を体験してほしい。

きっとクラスの価値が変わります。


レイキヒーリング基礎コース

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ダーナビレッジ 春のデトックスリトリート

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