やっぱり一緒に住むのはイヤだ。
先日、調布市のU様ご夫妻がリフォームコンパス東京表参道店にお越しくださいました。
元々リフォームコンパスのサイトからお問合せをいただいていたのですが、
メールのやりとりをさせていただく中で、
「実際に話を聞いてみたい」ということで、ご予約をいただいておりました。
実はU様はお父様を亡くされたばかりでした。
残されたお母様を一人にしておけない、ということで、
今お住まいのマンションを売却し、
ご実家をリフォームして一緒に住もうというお考えだったのです。
実際に二世帯で住むためには、ご実家もいろいろと触らなければならず
ご夫婦共に収納をしっかりと確保しておきたいというご要望で
間取や収納の提案がとても大切になるリフォームかと思います。
U様には、一般的なリフォームと今回のような大規模なリフォームとの違いや
これからの進め方などを説明させていただき、非常に喜んでいただきました。
そして、特にお勧めだと思われるリフォーム会社さんを3社ご紹介させていただくことに。
どの会社も提案力に定評があり、期待感の持てる、実力ある会社さんです。
リフォームに至る経緯が経緯だけに、もちろん喜びでいっぱい…という訳ではありませんが、
その日U様は、少し安心した表情でお帰りになられました。
ところが数日後、U様からお電話でご連絡が入りました。
リフォームの計画を中止したい、とのご意向でした。
実は、お母様が一緒に暮らされることを急に嫌がられたというのです。
もちろん、各社への中止の連絡を承り、
また機会があれば、ということで電話をお切りになりました。
もしかしたら、なのですが
お母様はご自身が一人になる寂しさよりも、
お父様と長く過ごされたそのお家が変わってしまうことをためらわれたのではないでしょうか。
リフォーム、特に大規模なリフォームには、
ご家族の暮らしや歴史が大きく関わってきます。
建て替えでなく、リフォームを考えられる方が多いのも、
おそらく費用的な面だけでなく、
そういった思い出を大切にしたい「想い」もそこには存在するのではないでしょうか。
U様のお母様も、すべてを受け入れられる様になったときには
あらためて前を向いて進めるかもしれません。
そのときには、ぜひU様ご夫妻と一緒にお店に来て
リフォームのお話をさせていただけたらいいな、と思いました。
またご縁がありますように。
U様、ご来店ありがとうございました。
Kousuke Kitamura