旅のこと(七日目・小豆島→直島)
朝早く起きて中山という小豆島のちょうど中心に位置する集落の棚田を見に行きました。
この集落では一年に一度ここの人たちによる歌舞伎の公演があるそうでここがその舞台です。茅葺きのしっかりした建物です。
空気が澄んでいます。棚田に心躍らせ、急な坂を登ります。
ちょうど田植えが終わって緑美しい。
登りながら何度も棚田のある風景を見るため立ち止まる。
共同の洗い場です。ここでも毎日水が湧き出ています。
地元の方が作業中でした。
まだまだ登ります。
急勾配のためか水の流れが強いです。水源からは毎日400tもの水が湧き出てるそうです。
名水100選にもなっている「湯船の水」です。飲んでみるとマイルドでおいしい。このおいしい水でお米もおいしく育つんだな。
途中でおじいちゃんに話しかけられこの地域のいろんな話を聞きました。毎日水がたくさん湧き出ていること。洗い場も水源で、毎日150tの水が出ていること。一年に一度老若男女集まって歌舞伎をやること。(その方はなんと歌舞伎の振付け師でした)夏には田んぼに虫が付かないように虫送りという伝統儀式をすること。虫を他の地域に移してはいけないから山のちょうど真ん中で松明を燃やすこと。昔は虫対策に誘蛾灯というものをつかっていたこと。などなど、貴重なお話ありがとうございました。棚田を下っていたらホテルで一緒だったご夫婦とお会いしたりワゴン車で棚田に向かうご夫人たちに道を聞かれて教えたり棚田のご縁がいろいろあっておもしろかったです。(このご夫人たちとは後で行くカフェで再会する)棚田を後にして歩くこと一時間程でバス通りに出ます。そこからバスに乗ってマルキン醤油記念館へ。途中素敵なロゴに誘われて森国酒造のショップに立ち寄りました。
空間をたっぷり使ったアプローチ。かっこいい。
元佃煮工場だったそうです。(たしか)
ショップにバーカウンターが併設されていて聞き酒セットなどもありました。照明がかわいい。
升を使ったペンダントライト。マルキンさんへはここから歩いてすぐです。
木造の建物が敷地内にたくさん建っています。渋い。
おいしかった!
昔はこんな徳利に醤油を詰めて販売していたそうです。
この瓶も素敵。マルキン醤油記念館は醤油の製造方法の紹介や昔製造に使っていた道具の展示など内容盛りだくさん。しかもお土産にお醤油までもらえました。再びバスに乗り井上誠耕園へ。
オリーブ農園内にあるカフェ忠左衛門にランチをしに行きました。
テラス席からはオリーブ畑が見渡せ、海と町が見えます。
井上誠耕園は自社農園で育てたオリーブを自社で加工してオイルにしています。完熟の国産オリーブオイルを味わいたかったのでパンコントマテをオーダー。オリーブの味がしっかりしていて、オリーブを食べているような感じでした。
小豆島名物、醤油を使った丼「ひしお丼」カフェだからおしゃれひしお丼でした。そーめんの端っこを実にしたスープも付いてました。ここで先ほど棚田で道を聞かれたご夫人たちが来店。「さっき会った山ガールだ!」と言われ話が盛り上がりテラスが一気に賑やかに。ひとり旅はこういう出会いがたのしいな。
フェリーの出港まで時間があったので散歩してたらそーめんを干しているところを見つけました。写真撮っていいですかと聞いたら快諾してくれました。空間に糸のように漂う様子は芸術的でもありました。一旦フェリーで高松までもどり、直島行きのフェリーに乗り換えます。
直島上陸!
ゲストハウスに荷物を置いて、カフェで直島カレーを食べてゲストハウスに併設のバーでお酒を飲みながら直島情報を収集していたらひとり旅の女子たちとの素敵な出会いが。全員はじめて会ったとは思えないくらいたのしい夜でした。八日目の夜に続きます。