茨城まで木の仕入れに行ってきました。
2007.01.26 23:46
写真は、昨日行われた、「木材市場オープン記念市」の一風景です。私がこの業界に入って以来、木材市場のオープン式典に参加するのは初めてで、今後もあるかどうかわからないので、トラックをとばして常磐自動車道・谷和原インターまで行き、その後下道1時間かけて午後2時半に到着しました。敷地6000坪に木材がビッシリと配置され、あまりの量と広さのため、どこをどう見ていいのかわからず、はじめは迷子のようになってしまっていたのですが、少し進むと「木材競り売り」をやっているところがあり、そこで競りに参加させてもらったのですが、なにしろ人だかりがすごくて、競りの声を出すタイミングが難しく、数点しか競り落とせませんでした。大径木の板がかなりあり、檜の巾70cm以上あるテーブル板や杉の巾1.2m程の板など、普段、材木屋でもあまりお目にかかれないものが多数ありました。東京では、ほとんど売れなくなっている「檜の化粧柱」などの競り売りが盛んに行われていて、市場の社員に尋ねたところ、「この辺ではまだ、一家に二間以上和室にする家も多いため、こういった金額のはる木材が売れるんですよ。」と聞き、地方は建築現場が冷え込んでいて東京のほうがまだずっとましだと思っていたのですが、「地方の材木屋さんが商売していける理由はこんなところにあるのかもしれないな」と、感じました。こういったことから考えて、東京の高価な土地を使って「安い木材・建材」を売っている東京の材木屋に対し、地方の広い土地を使って「昔ながらの木材(化粧材など)」を売っている地方の材木屋という図式ができあがります。ただ、両者共、仕事量は着実に減少していることは間違いありません。