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東京・吉祥寺の勝又木材【一枚板カウンター】

必要とされる会社になりたい。

2008.12.26 20:32

数年前から、「お客様に必要とされる会社になりたい。」と思って、仕事に取り組むようになりました。というのも、ここ数年、建築会社にとって材木屋という存在は、「建築材を現場運搬してくれる会社」という程度のもので、オーバーに言うと「どこで買ってもいいんだけど、お宅で買ってあげてるんだよ。」というような雰囲気がありました。要するに、うちという存在がなくなっても、取引先工務店は困らないと思われる存在だったように思います。現在、不況の影響で、会社から必要とされなくなった人々が、たくさんいます。私も勤めに出ていた頃、必要とされなくなったときの辛さを味わったことがあります。もう15~16年前になりますが、その頃私は、日本通運本社情報システム部に勤務していました。その頃の私は、仕事に対する意識がとても甘く、学生の延長のような感覚で仕事していたと思います。そんな私に、入社丸2年したときに、突然辞令がおりたのです。「システム統括課に移動してほしい。」という部内移動だったのです。入社から2年間居た課は、社内システムを主に扱っている所で、比較的のんびりしていたのですが、移動先のシステム統括課は、一刻の猶予も許さないような仕事もあり、夜中に自宅に電話がかかってくることも日常茶飯事の課でした。仕事の内容を考えて、「移動したくない。」と思ったのも事実ですが、それ以上に辛かったのは、それまで居た課から必要とされなかったことです。そのとき私以外に、私の同期で候補になっていた人もいたのですが、「あいつは必要だから」というような課長からの引きとめがあって、私が出されることになったようなのです。あまり長く落ち込むことのない私なのですが、そのときは、数週間落ち込んでいたのを覚えています。やはり人間は、「必要とされない」ということが、すっごい辛いことなのだと思います。ただ、今になって冷静に考えてみると、比較されたその同期入社の友達は、理科大のどこかの科を首席で卒業したという優秀な人間だったので、どうみても彼のほうが仕事ができたし、落ち込むほどのことではなかったのではないかと思います。ちなみに彼とは、同期入社の中で最も仲が良く、彼の実家(父親が設計事務所を開業している)を建替えたときも、うちで木材を入れさせてもらいました。私だけでなく、「必要とされたい」と思っている人はいっぱいいると思いますが、今年の仕事の成果としては、今までより、世間一般からも建築会社からも必要とされる度合いが上がったのではないかと思います。一つには、材木屋が減ってきているという要素もありますが、もう一つは無垢材の販売や加工・製作に力を入れてきたことが少しづつ広がってきて、所々から現金売りや製作依頼が増えてきていることです。「年の瀬だから、もうお客さんは来ないだろう。」と思っていたのですが、今日、写真に撮ったように、一般のお客様の車が3台同時に来て、大掃除の途中で2人ぬけて接客しなければならないほどでした。会社としては、今日が今年最後の営業日になります。(ただ、私含め、休み中も出勤してくる人が居ると思いますが・・・)今年も色々ありましたが、「自分は恵まれてるな。」と強く思うのは、「人(社員)に恵まれている。」ことです。経営者サイドから見て、社員全員を絶対必要なスタッフだと思えることは、とても幸運なことです。また、必要とされる方も幸運なことなのだと思います。仕事のキャパとしては、今のスタッフの許容量を超えてしまっているのですが、もう少し業績がよくなるまでは、今の人数で当面、営業していきますので、これからもよろしくお願いします。