「いつまでも、あると思うな仕入れ先」
2009.05.24 20:27
「いつまでも、あると思うな仕入れ先・・・か」と、ひとりつぶやいていました。この1~2年、価格も他より高くはなく、品質はハズレがなく、クレームゼロ・ロスゼロという、写真の赤松間柱をずっと仕入れ・販売していたのですが、今日、新しく仕入れようとしたら、市場の人から、「あの製材所、なくなっちゃったんですよお。すいませんね。」と言われてしまいました。いいものを高くない価格で提供しているような会社がなくなってしまうと、ちょっとショックです。私共が普段使っている木工機械の話ですが、昔の日本の腕の良い職人さんが作ったものだからなのか、うちの昇降盤なんかは、30年くらい前から使っているのではないかと思うのですが、まだまだ使えそうな感じです。裾野の広い業界でもないし、デザインがいいから買い換えたりするわけでもないし、さらに、何十年経っても機械が壊れないため、新しい機械が売れず、なくなっていったメーカーは相当多いという話です。何だか、腑に落ちない話ですが、先日、小学6年の息子の国語に書いてある論説文を読んでいたら、「ある会社では、最も優秀な新入社員が配属される部署は、「10年で壊れるものを作る部署だ。」といった内容のことが書いてあり、この意味を木工機械メーカーの例を使って、子供に説明したのですが、どこまで理解してもらえたかは疑問です。適正な価格で、より良いものをつくる会社が生き残っていけるような社会が、やっぱり正しいのではないかと思います。