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東京・吉祥寺の勝又木材【一枚板カウンター】

「木曽桧」(天然)、削りました。

2010.12.22 17:11

写真の下側の板は天然の木曽桧で、上部の角はふつうの桧材です。年輪の詰まり具合を見るとまったく違うのが一目瞭然だと思います。たいてい、木の価格は樹齢の高い方が高価になるのですが、実際に年を重ねた木ほど風格があり、香りも良いものが多いと思います。こんなことを言って、「いい木だなあ。最高だね。」と喜んでいるのは、今となっては一部の材木屋だけなのでしょうか。私達は毎日いろいろな木を見ているため、良い木か悪い木かということをつい見てしまうクセがついています。それはそれで楽しいことなのですが、一般の人達から見たら、そんなのはたいしたことではなく、木であれば樹齢や見た目の美しさなどそれほど重要ではなく、大きさの割りに安いといった割得感があるものが好まれるような気がします。(一部の木が好きなコアな人達を除き、天然の木曽桧だろうと、近県ものの植林桧だろうと、消費者からみたらほとんど同じだということです。)私も木以外のこと、例えば洋服などは安いものしか買わないし、普段の買い物も100円ショップやビッグAでほとんど済ませています。そう考えると、一般の人たちが木の質にあまりこだわりをみせないのも頭では納得できるのですが、「木」は、やはり毎日見ている身近なものなので、「できるだけ良い木を仕入れて売っていきたい。」と思ってしまいます。ただ、商売として考えてみると、少ない需要に向けた商品をたくさん在庫して展示販売しているとても効率の悪いやり方といった見方もでき、良材を減らすことなく、リーズナブルなものももっとたくさん売っていけるよう努力していく必要があると思っています。