時代の変化についていけるか
先日、商売の中で、時代の変化を感じさせられる出来事がありました。知り合いの木材問屋さんが、昔、何度となく話題にしていた「H材木店さんが廃業した理由を知ってますか?」と言っていたのを思い出します。当時20~30年前になると思いますが、H材木店さんは、大口の取引先だった建築会社さんから、「材料の値段は全部決めたから、これでやってほしい。」と言われ、「自分で値段を決められない商売の先行きはない。」と、見切りを付けて材木屋を廃業したというのです。 かなり、生活にも余裕のあった方なんだとは思いますが・・・。「そんな理由でやめるなんてねえー」と、つい最近までみんな言っていましたし、自分も「やめることはないのに・・・。」と思っていました。しかし、自分で値段を決められない商売は、生活の糧にはなったとしても、それ以上にはなりえないと思うのも事実です。先日、キッチンなどの水廻りを扱っている大手メーカーさんと仲介問屋さんが来て、その大手メーカーさんが「建築会社さんと値段の取り決めをしてしまったのですが、この価格で販売すると、御社の取り分はこれだけですが、御社を通して建築会社さんに売ってくれますか?」というような話があり、H材木店さんの話を思い出しました。というのも、通常では考えられないような薄利だったからです。「時代はここまできてしまったのか」と感じるとともに、「メーカーさん(営業マン)もかなり追いつめられているんだなあ」と、思わざるをえない出来事でした。集金が現金とか、昔馴染みのよくしっている建築会社さんならまだしも、キッチンなどの住設機器は売上げ金額が大きいため、掛け売りとなると、常識外の薄利は回収リスクが大きくなるだけなので、材木屋としては安易に手を出せません。結局、話は断りました。時代は変化し続けています。何とか生き残り、存続していくために、これからもっともっと新しいことに取り組みながら試行錯誤しつつ頑張っていきます。