ユニクロ 「The Heart of LifeWear」国枝慎吾が伝えた"本気の熱"
10月20日、有明テニスの森で、ユニクロ 「The Heart of LifeWear」が開催された。ユニクロ グローバルブランドアンバサダーの国枝慎吾さんと、プロテニスプレイヤーの奈良くるみさんが参加したこのイベントでは、ユニクロの寄贈活動「The Heart of LifeWear」について学んだ後、参加者が両選手と一緒にテニスを楽しんだ。
授業では、ユニクロが世界中の人々にヒートテックを届けている取り組みや、ヒートテックの吸湿発熱の仕組み、そして難民支援の現状が紹介された。
説明の中では、能登半島地震の被災地にヒートテックを届けた様子も映像で伝えられ、寒さの中で生活を続ける人々の姿に、参加者たちは静かに耳を傾けた。
授業後はテニスコートに移動し、国枝慎吾さんと奈良くるみさんが子供たちと交流した。ラケットの上にボールを載せて運ぶ競争では、子供たちと対決した世界の国枝さんが、まさかのボールを2回落とすというアクシデントが発生。「はい、2回落としました。やっぱり負けず嫌いというのが出ちゃうんです」と笑顔で振り返った国枝さん。子供たち相手でも一切手加減せず、「ガチで落としました」と語るその姿は、彼らしい真っすぐな競技者の姿を映していた。
国枝さんは「やっぱりやるからには何でも本気でやらなくてはいけないというところも、それもまたメッセージかなと思ってます。一生懸命やることの大切さ、それも今日は伝えられたと思います」と話した。本気で挑む姿を見せること自体が、子供たちに向けたメッセージだった。
イベント全体を振り返り、国枝さんは「子供たちにこういった機会があって、世界でヒートテックが必要な方々がたくさんいるということ、またそのヒートテックの機能性、なぜ暖かくなるのか、勉強になったと思います。最後は一緒に運動してみんな仲良くなって終われました。それがすごく良かったと思います」と語った。
さらに、海外生活の経験から、人に優しくすることの意味を伝えたいという思いも口にした。「僕もつい最近までアメリカで暮らしてましたが、異国に行って人に優しくされる嬉しさって、すごく助けられることが多いんです。だから本当にイベントを通して人に優しくすることの大切さを、みんなに伝えられたらなと思います」と語った。
国枝さんにとっても、子供たちと触れ合う時間は貴重だった。「子供たちと触れ合うことは多くはないので、こういう機会は僕にはすごく貴重です」と語り、笑顔を見せた。
「ボールを2回落とした」その一瞬のやり取りにも、国枝慎吾さんという選手の本質が現れていた。どんな相手でも本気で向き合い、全力を尽くす姿勢。その熱は、寒い季節に人々へ温もりを届けるユニクロの活動と同じように、まっすぐで温かいものだった。
取材:TomoyukiNishikawa/SportsPressJP