17歳の園部、グランドスラマー相手に堂々の戦い
2025.10.23 11:50
女子テニスの東レ パン・パシフィック・オープン(WTA500)は10月23日、東京・有明でシングルス2回戦を実施。ワイルドカードで出場した園部八奏(IMG、世界263位)がソフィア・ケニン(米国、25位)に3-6、6-1、7-6(2)で敗れた。
17歳の園部は、2020年全豪オープン優勝の実績を持つケニンを相手に一歩も引かないプレーを見せた。試合は最終セットのタイブレークまでもつれ込む接戦となり、惜しくも敗退した。
第1セットは園部が序盤から積極的に攻め、いきなりブレークを奪う。鋭いフォアと安定したバックで主導権を握り、6-3で先取した。第2セットはケニンが修正力を発揮。テンポを上げてリズムを取り戻し、園部に1ゲームしか与えず6-1で取り返した。
勝負のファイナルセットは互いに譲らない展開。園部は4度のブレークチャンスを逃しながらも粘りを見せ、第10ゲームではマッチポイントを2本しのいだ。だが、タイブレークではケニンの安定したストロークに押され、2-7で競り負けた。園部は今月プロ転向を表明し、今大会がプロ転向後初のツアー本戦出場。1回戦ではニコラ・バルトゥンコバ(チェコ、132位)をストレートで破り、ツアー初勝利を挙げていた。
トップ選手を相手に互角に渡り合った今回の試合は、園部にとって大きな経験となったに違いない。