梵天葉
https://note.com/eggseed13/n/n411141f7b012 【梵天葉椿】より
梵天葉椿 (ボンテンバツバキ) ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属
以前にここで錦魚葉椿(キンギョバツバキ)を紹介した事がある。薮椿(ヤブツバキ)の
突然変異種と云われ、葉の先端部が三つ割に拡がってるその様を金魚の尾鰭(オビレ)に
見立てたものであった。
その錦魚葉椿の更に上をいく葉の変異品種がこの梵天葉椿(ボンテンバツバキ)である。
葉の端部に葉脈の中心軸から突き出た漏斗状の葉がついた面白いカタチの葉の椿となる。
京都府立植物園の椿展が開かれていてそこで椿を専門にされている方々と色んな椿の話で
盛り上がって、この面白い椿を教わったのであった。
https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=473472 【変わり葉ツバキ 梵天白】より
変わり葉ツバキ 梵天白拡大 写真1 変わり葉ツバキ 梵天白拡大 写真2 変わり葉ツバキ 梵天白拡大 写真3
もう鉢植えは増やせないと思い、しばらくホームセンターには行っていなかったのですが、特売のティッシュやペーパー類を買いに行き、無視できずに園芸コーナーにフラフラと寄ってしまいました。
すると、おそらく最後のツバキの鉢が、花もなくなった状態で処分品の棚に置いてありました。いかん、いかん、もう人に譲っているんだから...と思いつつ、品種名を見ると「梵天白」。
見たことがない。家に帰って図鑑とネットで調べてみると、金魚の形の変わり葉のツバキ、
ということでした。
そしてさらに、変異で小さな手の形の葉が時々出現するというんです。それが仏像の手のように見えるから「梵天」という仏様の一人の名前がついたらしいと。
仏像の手!!(゚Д゚)
熱心な仏教徒というわけでは全くないのですが、お寺で古い仏像を見るのが好きな私は、もうそれだけで欲しくなってしまいました。
次の日、ホームセンターでその鉢を購入し、「栄養が豊かだと梵天葉がでやすい」とネットに書かれていたので、肥料をまき、毎朝毎晩見守り続けていると、新芽がでました。
新芽の葉が開くと、3枚のうち、1枚が「梵天葉」でした!
(写真①はすでにあった金魚形の葉。②は梵天葉の新芽。③はその新芽を横から見たところ)
小さな小さな手の形。仏様というよりカエルさんの手に近いような...。あ、そうだ、仏像の手にはもれなく人を救うよう、みずかきのようなものがあるんですね。
だからカエルさんに似ていても不思議ないのね。ひとり納得して頷いてしまいました。
花ではなく、葉っぱが出てくるのが楽しみなツバキは初めてです。(^◇^)
https://aquiya.skr.jp/zukan/Camellia_japonica/Camellia_japonica_Bontenjiro.html 【Camellia japonica 'Bontenjiro' ‘梵天白’】より
一種の帯化現象により、先端が三つほどに分かれるツバキの葉を「錦魚葉(きんぎょば)」と呼ぶ。その代表は‘キンギョバツバキ’(「金魚葉椿」などと表記されることもある)。その錦魚葉の葉のくびれが著しくなり、主脈だけでつながっている状態のものが「梵天葉」。このような葉の変異は、クロトンの「飛葉系」の園芸品種にも見られる。ところで、この形がなぜ「梵天」なのだろう。単純に幣束(別名・梵天)に見立てたものかもしれない。仏像の印相(いんぞう・手の形)のひとつに、掌を外に向け、指を伸ばして下に垂らす「与願印(よがんいん)」がある。釈迦如来像、阿弥陀如来像などによく見られる印相だが、梵天像にも例があるようだ。あるいは葉の形をその与願印に見立てたものだろうか(これはあくまで私個人の無責任な想像なので十分にご注意ください)。‘ボンテンジロ’には錦魚葉と梵天葉の両方が付く。花は白色で一重・椀咲き、中輪。3~4月咲き。‘キンギョバツバキ’同様、花にはウラクツバキと似たやや強い香りがある
https://yamatsubakisya.co.jp/%E6%A4%BF%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%9F%A5%E8%AD%98%EF%BC%9A%E8%91%89%E3%81%AE%E5%BD%A2/ 【椿の基礎知識:葉の形】より
常緑樹であるツバキは葉も重要な鑑賞の対象です。鑑賞ポイントは多岐にわたり、葉の形、色、大きさ、花とのバランス、白斑による模様などがあります。
最もわかりやすいのが形。葉の先端が金魚の尾びれのように3つに分かれています。
錦魚葉椿の錦魚のような形をした葉を見て「かわいい!」と思う方は多いでしょう。花はシンプルな桃色の一重なので、むしろ花より葉の方が人気のようです。
錦魚葉椿のように通常とは少し異なる特徴的な形をした葉を「変わり葉」と言います。よく知られるのは、錦魚葉、盃葉、梵天葉、柊葉、鋸葉、桜葉、百合葉、などがあります。
梵天葉は錦魚葉より強くくびれて主脈が裏側に突き抜け、葉の裏に小さな葉がもう一つぶら下がっているような状態で、見るからに不思議な形です。梵天葉を持つ代表的な品種の「梵天白(ぼんてんじろ)」は白色一重の大輪での花を咲かせます。盃葉は葉の中心部あたりがへこんで盃のようです。
鋸葉は葉の縁が鋸の様にギザギザしています。柊葉、桜葉、百合葉はそれぞれの植物の葉に似ているのでそのように呼ばれます。
<柊葉(柊葉椿)>
柊葉椿 都立大島公園20240210
このような変化が、葉先が2~3枚に分かれるもの、盃状になるものなど変化に富む「七変化椿」という品種もあります。江戸時代から知られた古典品種です。
葉の面白さや美しさは花期以外でも楽しめるので、品種の人気を左右する要素となります。