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タテイト珈琲店

影法師

2019.02.27 12:23

午前11時の影法師。

窓に書いた文字、窓辺に置いた物、やかんから立つ湯気。

全部ひっくるめて、壁に一枚。


小さい頃、自分の影がひどく怖かった記憶があります。

よく漫画であるように、影が勝手に動き出したらどうしようと。まさに杞憂。


でも、夕暮れ、遊んでいた友人と別れ一人帰路につく頃に見る自分の影には、どこか親しみを感じていたように思います。

とりあえず、一緒に家まで帰ってくれる。


長く伸びきった影。全てが茜色に染まる中、決して色を変えない影。


今、自分の影に何らかの表現を乗せるならば、

「頑固さの結晶」みたいなものでしょうか。

色は変わらない、自分から決して離れない。そんな性質。



自分が死ぬまで絶対に離れないと保証されているものは、影だけなのかなとふと思う。

それは寂しくもあり、嬉しくもあり。