『アシュケナージ 自由への旅』読了♪
2025.10.26 05:08
『アシュケナージ 自由への旅(音楽之友社)』を読み終えました。1985年(40年前!)に書かれた本です。裏を見てみると、まだ消費税もない時代ですね。
アシュケナージは昔から大好きなピアニスト。
旧ソ連の異常な管理社会での暮らし、その社会がどのような仕組みで維持されていたのか、その中でどのように生き抜いてきたのか、それに対するアシュケナージの意見なども詳しく書かれています。
「アレクサンドル・ジノヴィエフは、ソ連での抑圧の結果としてたちどころに表面化した驚くべき事実は、凡庸礼賛思想だと指摘している。彼の説によると、個々の生活が同僚や隣人や同世代人の監視と取り締りのもとにおかれているために、人間平均化の効果が、近年ではKGBそのものよりもいっそう専制的な成果をあげているとされている。出世というものが、ある人独自の価値以外のすべてにかかっている社会では、本当に非凡で確実な才能に恵まれた人はすべて、許容された変化の幅から逸脱することになる。この点、凡庸礼賛主義ならば、社会構造を破損する恐れがない。個人的な自己表現、優秀性の追及は万人の生活を脅かすのである。」
これらは、遠い昔に異国で起きた他人事ではありませんよね。私は、現在の日本や世界情勢をとても心配しています。
次に執筆する『現代を生き抜くあなたへ贈る』シリーズでは、人間の生みだす表現について、いろんな角度から考えてみたいと構想しています。アシュケナージの言葉もきっと入ることでしょう😊