緑黄色
https://www.nagomu-farm.jp/2016/12/19/%E7%B7%91%E9%BB%84%E8%89%B2-%E8%89%B2%E5%90%88%E3%81%84-%E5%86%AC%E8%89%B2-%E5%92%8C%E8%89%B2%E7%B4%B9%E4%BB%8B/ 【緑黄色【色合い:冬色】 和色紹介】より
緑黄色【冬】 冬色【色合い】 和×夢 nagomu farm 和の三要素【Wa-③rd】
一年で一番昼の時間が短い日【冬至】冬至には、【ゆず湯】に入る習慣が昔から根付いています。また【南瓜:なんきん】を食べる習慣も根付いてます。
・緑黄色野菜と呼ばれる【南瓜】・柚子の果皮色【黄色】に類似してる和色
以上の2点から、冬至にまつわる和色【緑黄色:りょくおうしょく】を、【冬色】と認定しました。
壱.『緑黄色』の雑学
『緑黄色』は、やや緑がかった濃い黄色とされています。色名は、黄色に少し緑色が入っていることから名付けられたと考えられます。
また、『ベータカロテン』を多く含む野菜は、果実の色彩に関係なく【緑黄色野菜】に属されます。冬至に縁ある色と位置付けました。
弐.『柚子:ゆず』の雑学
消費・生産ともに日本が一番の【柚子:ゆず】柑橘類ミカン属ミカン科に属します。
一般的に【ホンユズ】と呼ばれます。
別種の小玉果実で早熟な【花柚:はなゆ/一才柚子】を含めて柚子と呼ばれます。
果実特徴としては、比較的大玉傾向/デコボコした表面/タネが多い/独特の爽やかな香り/酸味が強い事があげられます。
耐寒性が強く、病気の耐性が強いので、無農薬栽培に取り組まれる事の多い作物です。
果実そのものが食される事はないですが、料理の引き立て役として、日本食には欠かせない食材です。黄ゆずの収穫期が、11~1月である事から季節感【冬】を感じさせる、香り・味です。柚子の産地としては、高知県が全体量の半分【約10,000トン】を生産徳島県/愛媛県が続く生産地となっています。
和歌山県でも、『古座川町ゆず平井の里』で精力的に生産・加工販売に取り組まれています。
◆『温州みかん』の特徴
果実が大きく食味に優れ、種が少なく高収量皮が手で剥きやすく、かいよう病に強い
生産量が多い【表年:奇数年】と、少ない【裏年:偶数年】が存在し、隔年結実が顕著に発生する機能性成分【ベータクリプトキサンチン】を大量に含有する
※柚子【一口メモ】
◆ことわざ
『桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年』
種子から育てる実生栽培の場合、柚子は結実まで10数年を必要とする
収穫時期短縮の為に、【カラタチ】への接ぎ木対応がなされている
◆原産
本柚子:中国揚子江周辺⇒飛鳥時代~奈良時代に栽培していた記載あり
花柚子:日本が原産とされている
◆有力?品種『多田錦』
トゲが少なく、種がほとんど無く、果汁が多い 小玉傾向で、香りが僅かに劣る
トゲが少ない為、秀品率高く、栽培に適する
◆俳句の季語
果実:秋 / 花:夏 / 柚子湯:冬 を表す
出典:Wikipedia【柚子】
参. 冬至に『ゆず湯』『冬至には【ゆず湯】に浸かる』という習慣が、日本には根付いています。冬至に【ゆず湯】につかる由来は、以下のように伝えられています。習慣が始まったのは、江戸時代頃と言われてます。
◆冬至:とうじ⇒『湯治:お湯に入る』
◆柚子:ゆず ⇒『融通:ゆうずう』その語呂合わせから、『お湯に入って融通良く』という意味が込められているという説が有力です。
その他に、柚子の香りは【邪気を祓う】といわれ、【邪気を祓って身体を清める】/【禊ぎをする】事がゆず湯に入ってできると信じられた説もあります。
柚子の効能として、
◆血行や新陳代謝を促進する⇒冷え性・神経痛、腰痛を和らげる効果がある
◆ビタミンCを全身から吸収する事で⇒風邪予防・美肌の効果がある
◆柚子の香りによるリラックス効果が得られる
四. 冬至に『南瓜』
【冬至】には、【ん】がつく食べ物を食すると【運】を呼び込めると言われています。
特に【ん】が2つ付くモノを『運盛り』と呼び、縁起を担ぎ、
栄養をつけて冬を乗り切る為に食されます。
『運盛り』の食べ物【冬至の7種】は、【南瓜:なんきん】を筆頭に、
【人参/れんこん/うどん(うんどん)/銀杏/金柑/寒天】の7つとなります。
【南瓜:なんきん】が筆頭に挙げられるのは、以下の3つの理由が大きいといわれています。
・冬至の7種:『運盛り』の1つである食べ物
・陰【北】から陽【南】へ向かう事を意味する
・栄養価が高く、風邪予防に効果がある
【南瓜】の栄養価
◆ベータカロテンを多く含む【緑黄色野菜】の代表的な野菜の1つ⇒体内でビタミンAに変換される
◆ビタミンB群を多く保有する
◆西洋カボチャは、ビタミンC豊富 カロテンも多く、ほうれん草に匹敵する
◆食物繊維が豊富で、便通改善に効果的
https://yujyaku.blog.fc2.com/blog-entry-1181.html 【おかめよりおかっぱかぼちゃというべきか】より
( おかめより おかっぱかぼちゃと いうべきか )
先日、植物園に行った時に面白い南瓜(かぼちゃ)を見た。名前は「おかめ南瓜(かぼちゃ)」。掲句は、それを見た時の印象を表現したものだが、もっぱらその南瓜の紹介のために作った句である。
写真の通り、この南瓜の蔕(へた)側は普通のものと変わらないが、下半分は皮が剥けて、ふくらみが3つから4つある。どうも、このふくらみが「お亀(おかめ)」=「お多福(おたふく)」の頬のふくらみに似ていることから「おかめ南瓜」と命名されたようだ。
しかし、ぱっと見たところでは、「おかめ」というよりも「おかっぱ姉ちゃん」の頭のように見えたので、掲句のように詠んだ。尚、南瓜は、歴とした秋の季語。「南瓜の花」「花南瓜」は夏の季語。
ところで、この南瓜はどのようにしてできたのか。ネットで調べた限りでははっきりしなかったが、食用でなく観賞用として栽培されているとのこと。新潟県長岡市栃尾が主たる産地で、ここでは、「栃尾おかめかぼちゃ全国コンクール」なるものが、かつて開催されていたそうだ。
このコンクールでは、白くつるつるした部分にお亀やひょっとこなどの絵を描きこみ、その出来映えを競う。その概要や作品に興味のある方は、古い記事だが以下をクリックしてご覧いただきたい。
「栃尾おかめかぼちゃ全国コンクール」 ←クリック
また、その他のいくつかの地方では、「ベレー帽かぼちゃ」として出荷されているとのこと。
南瓜は、ウリ科カボチャ属の蔓性植物。原産地は南北アメリカ大陸。日本には、16世紀中頃にポルトガル人がカンボジアの産物として伝えたとのこと。そのため、当初「かぼちゃ瓜」と呼ばれ、その後「瓜」が落ちて「かぼちゃ」に転訛したというのが通説。
漢字の「南瓜」は、南蛮渡来の瓜の意味で中国語になっており、そのまま日本でも使用された。別名に「唐茄子(とうなす)」「南京(なんきん)」などがある。
果実は野菜として食用され、カロテン、ビタミン類を多く含む。日本には江戸時代から冬至にカボチャを食べる風習があるが、これはかつて冬に緑黄色野菜が少なく、ビタミンが欠乏しがちであったことに由来するそうだ。
【南瓜の参考句】
鶺鴒がたたいて見たる南瓜かな (小林一茶)*鶺鴒(せきれい)
どつしりと尻を据えたる南瓜かな (夏目漱石)
草高き垣根に太る南瓜かな (原石鼎)
目を閉ぢてほほゑむおかめ南瓜かな (阿波野青畝)
子を抱いてかぼちや畑に朝まだき (星野立子)