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池田骨🌙助の墓場

刺身と日本酒だぁ。おれは生粋の江戸っ子でぃ。

2019.02.27 15:00

ある立呑屋。もちろん、一人酒だ。

料理と酒、そして料理長の真心。

髄の髄まで味わうには一人酒に限る。




まぁ単に友達が少ないだけの話なのだが。


マグロ、おでんの大根、ネギぬた酢味噌を注文。


生ビールは違うな~。

なんか、しっとりよ。

こう、じっくりよ。

味わうのには、

やっぱり。。。

THE酒。日本酒。


おれはメニュー表をサツマイモの如く引っこ抜いた。


んー?これはなんだ?

雪中梅?新潟の酒?らしい。


「すみません。せっちゅううめ下さい。」

「セッチュウバイですね。かしこまりました。」


とくとくとくとくっ。どれどれ。クイッ。ごくり。


おれは飲んだ瞬間、幸悦の表情に満ちた。

口腔内がピリッと刺激を受けたと思ったら甘味が遅れて来たのだ。

まるでツンデレではないか。

アメとムチを使い、男をたぶらかす、それと一緒だ。


だがうまい。

だってうまいんだもん。

わたしも、もはや、たぶらかされ済のようだ。


私をたぶらかしてくれる日本酒たちをご紹介しよう。


呉春(大阪府池田市)

久保田千寿(新潟県長岡市)

八海山(新潟県南魚沼市)

開運(静岡県掛川市)

雪中梅(新潟県上越市)


甘ったるくて、純米酒は苦手だ。

こんな酒では、おれはたぶらかされない。


普通酒、本醸造酒が好きだ。愛している。

醸造アルコールで味を〆ている。

キリッと自分を律してくれるようでもある。


だが、元来、

酔っぱらいにキリッとさせることなど、どだい無理なお話なのである。