一升餅の祝い
※御嶽神明社では毎年5月5日(祝)、一升餅の祝いの行事を行っています。参加ご希望の方は、お申込用紙にご記入の上、4月30日までにお申し込み下さい。ご不明の点は、お気軽にお問い合わせ下さい。(電話0191-82-3382)
一升餅は民間に伝わる、赤ちゃんが歩き始める一歳児の頃に一升餅を背負って歩かせる人生儀礼で、一歳まで無事に生育したことを祝い、健やかな成長と一生の幸福を祈念します。
御嶽神明社の「一升餅の祝い」(初誕生祭)は、旧暦3月10日の例祭において平成21年に初めて実施されて以来、毎年の例祭奉納行事として定着しています。平成27年(2015)からは、5月5日の「こどもの日」に開催しています。
当日、事前に参加申込をした満一歳児と家族(父母、祖父母)が拝殿に参列します。祝詞で参加一歳児の名前と健康祈願を奏上します。代表者が玉串拝礼後、ただちに「一升餅の祝い」の行事となります。拝殿中央に敷かれた細長い御座の上を、一歳児が神前に奉奠した一升の鏡餅(神社にて奉製)を風呂敷に包んで背負い、家族に見守られながら参進します。その際、神職や総代、参列者の「あんよは上手」の掛け声と手拍子、子どもの表情に殿内が明るく賑やかな雰囲気に包まれます。一升の鏡餅を背負った一歳児たちが総代らに導かて拝殿の中央を参進した後、筆・算盤・財布のどれを選ぶかで人文・理工・商業などの天賦の才を占うという行事も行われています。令和4年(2022)からは、本、スマホ、聴診器が加わりました。
一升餅の神事を神社で行う例は全国的にも珍しく、地元の餅文化などの伝統に親しんでいただきたいと期待する当神明社にとっても、子どもの記念と成長を願う参加者にとっても、有意義なひとときを共有する行事になっているように思われます。
東日本大震災より1カ月後の平成23年(2011)4月10日には、7日の震度6弱の余震の影響で、停電・断水が続き、例年のように餅つき機が使えませんでしたが、お子様の人生儀礼を絶やしたくないとの信念で、杵と臼で餅をついて準備を行いました。
遺憾ながら令和2年(2020)は新型コロナウイルス感染症の影響で中止になり、お申し込みをいただいていた皆様にご迷惑をおかけしました。
令和3年(2021)の一升餅の祝いは、新型コロナウイルス感染予防のため、午前9時30分、午前10時30分、午前11時30分、と三回に分けて開催し、手の消毒や殿内の換気などの対策も実施ました。
参加のお子様の人数は次の通りです。
- 第1回 平成21年(2009) 9人
- 第2回 平成22年(2010) 18人
- 第3回 平成23年(2011) 11人
- 第4回 平成24年(2012) 3人
- 第5回 平成25年(2013) 9人
- 第6回 平成26年(2014) 15人
- 第7回 平成27年(2015) 25人
- 第8回 平成28年(2016) 13人
- 第9回 平成29年(2017) 22人
- 第10回 平成30年(2018) 11人
- 第11回 令和元年(2019) 8人
- 令和2年(2020)緊急事態宣言のため中止
- 第12回 令和3年(2021) 11人
- 第13回 令和4年(2022) 14人
- 第14回 令和5年(2023) 16人
- 第15回 令和6年(2024) 6人
- (これまでの合計191人)