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当たり回だったと思う少年ジャンプ11号感想

2019.02.27 15:10

少年ジャンプ、マガジン両刀購読勢の不適合作家エコーです。

実は、自分の小説執筆の血肉はほとんど漫画なのです。


小説と漫画では違いは多々ありますが、人に面白いを伝える紙という点は同じ、

特に執筆作品のテーマに一番重きをおく私としては、

多くの情報を素早く得られる漫画はとてもありがたいです。


で、今回から昔やってた漫画感想ブログをここで再開しようと思います。



つまるところ、自分の漫画の思考、感想を読んで何か矜持がハマった方は

自分の小説も味見していただければ幸いという魂胆です


ではさっそく本題ですが、

いや、開始早々ですが

今週号はなかなかの大当たりです



いくつか紹介しますが、まずは個人的MVPは……

ゆらぎ荘の幽奈さん

前後編に分かれての後編ですが、正直、驚いています。

エロ路線濃いめでそこまで感情を揺さぶる展開が多くなかったというのが

今までの印象だったのですが、脱帽です。


未来視として自分の都合通りの未来の作り方を知るにも関わらず、それで不幸になる存在に目を瞑ることなく身を引くという展開がGOOD。


沢山いるヒロインの中でも良心に厚く、人を想うタイプの彼女を今回の騒動の対象に

チョイスしたのも完璧だと思います。


私は基本この漫画は流し読みだったのですが、ふむ、

よく考えると要所のシーンではちゃんと読まされているんですね。


完全につまらない話はなくて、流し読みのつもりがつい引き込む展開も今まで何度も

用意していたということ……


恐らく、この作者様、展開に対して理想的な人や構築を扱うという技術が優れていて、

それを常に発揮出来るタイプの方なのじゃないかと思います。


次から見方が変わるかも……そんな一話でした。



次点はずっと推している作品ですが……

呪術廻戦

というのも必殺技開花の回

これは熱くないはずがないやつです!!

また表現が良い。集中力を垂れる唾液で表現、解説の妙な説得力。


なにより、現実に存在しない呪術というシステム、世界観をキッチリ説得力を持たせれる。

これ実は凄いことだと思うのです。ドラクエパクった世界観、旧作に見慣れた魔法世界のオマージュなら読者にもある程度認識があるわけです。伝えやすい。


でもこの作品は呪術です。

少しNARUTOのチャクラに近くてまだわかる?とも思えなくはないですが、

呪術という言葉の強さもあって類似項目が読者側に湧きにくく、


それだけに作者は読者に理解させる分の呪術の性質を

都合の良い分だけ頭に入りやすいタイミングで伝える必要があり、


更には必要なことだけをインプットさせた上で、

その情報を意識した読者が驚く展開を用意しなくてはならない。


なかなかこれが出来る人はいないです!!


と、言いたいところなんですがちょっと個人的には

不満も……


と、言うのが今回の新技です。


打撃と呪力が0、00000000…1のタイミングで合わさることで空間が歪む。


饒舌な語り部と今までの経緯で思わず飲み込みそうでしたが、やはり附に落ちない。


片方の呪力の性質は未知としても、残りは想像しやすい打撃。

その混合で空間に歪み……は違和感があります。


前回の呪力が遅れる拳も手伝い、基本的には放出型にエネルギーのような印象の呪力と

速度と衝撃である物理的な打撃、どうにも空間に作用する要素から遠く思えるのです。


しかも、空間が歪んだ時の威力が通常の2、5乗という表記。

いや、まさかここで乗を扱ってくるとは思いませんでしたが……ここが一番歪です。


この通常というのは、何を指すのかです。

そもそも身体能力に優れた主人公、一般の呪術使いどちらかという事。

   

打撃の2、5乗=空間が歪むダメージ


なにより空間が歪む現象のダメージ、これをイコールの先に置いた計算式に

打撃に何乗という表記が当てはまることへの違和感が大きいです。


空間が歪むダメージと言われるとむしろ固定的なダメージに思えるのも原因かもしれません。

ここに関しては、ーキロの爆弾と同等の威力に跳ね上がる。


くらいの方が分かりやすくてよかったのかなとも思うんですが、

それでもやっぱ上手いです。これだけ不明点がありながら妙な説得力がある。


この疑問は、今後呪力についての情報が揃うと解決するかもしれませんが……

何にしても自力の強い作家様と思いますのでこの先に期待です。


因みに単行本0巻も買いましたが、後悔ない、かなりの力作でした。


あとは


ダ*ビ*デ

ギャグ仕様ですが、作者様相当賢い人じゃないかと思います。

今回は艦コレ風に将棋を扱いました。


アプリゲームでパズドラに次いで色々出た時期がありましたね……オセロとか。で、将棋ですか。なるほど


で、盤面の奥と何か意味深な奥の掛け算も個人的には新しい心理でした。


進軍の奥とこの奥はなんか空間的に気付きにくいと個人的には思うんです。

いや、この発想力、ヤバイです。


毎回全く違う作品にも近い準備が必要なギャグで、

何だかんだ毎回品質もあり画力もある……それもかなり……

なぜギャグをやっているんだろうとか、実はジャンプでも1、2を争う実力者なのでは?

など思うところもあったりします。



と、あくまで個人的な見解ですが今回はこんな作品が気にかかりました。

尚、別枠に読み切りも考察したいのですが、それは少し日を置きたいと思います。