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テマヒマ

経済

2019.03.02 22:00

おはようございます。


暮らし、味わう。

食を通して豊かなライフスタイルを提案する

古民家カフェ&セレクトショップ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


小学校の教科書だったかで読んだ

宮沢賢治の「オツベルと象」の中で

「じっさい象はけいざいだよ。」台詞があり

この場合のけいざいは、お金が掛からないこ

とを言うだと先生から説明されて、経済には

そういう意味があるのかと驚いたのを今も覚

えています。


【経済】 

1.《名》人間の生活に必要な物を生産・分配・

消費する行為についての、一切の社会的関係

転じて、金銭のやりくり。 


2.《名ノナ》費用・手間がかからないこと。

「―な品」「時間の―を図る」。費用をかけ

ないこと。倹約。 「―な人」 


前述の経済は2のことを指していますかが、1

でいう経済の場合も2でいう経済の要素が強ま

ってる、そう感じたりもしています。何でも

効率で考えがちな社会。



テマヒマブログ 楕円 の回で書きましたが、ミ

シマ社さんの雑誌「ちゃぶ台」vol4は、発酵

がテーマということで買って読んでいたのですが、

松村圭一郎さんの「人間の経済 商業の経

済」というエッセイがすごく腑に落ちました。冒頭の

”いつからこんなに「経済」が幅をきかせるよ

うになったのか。”という投げかけからして。

なんでも金額換算・経済効果で語ることに対

する疑問をテマヒマブログ 万博の回でも少し

書きました。

同エッセイから少し抜粋・(僕なりに)編集してご紹介したいと思います。


人類学者のマリノフスキーは、「未開」とさ

れる人々が道徳的秩序を互いに遵守し、利己

的な我欲よりも社会的な名声や名誉を重んじ

るモラルを保っていることを示し、原始経済

についての典型的イメージを否定しました。

そして「彼らにとって、所有することは与え

ることだ」と。

現代人は自分のためだけにお金を稼いで独占

しどれだけ与えたかではなく、どれだけ手に

入れたかを誇りながら、生きている。現代の

消費社会を彼らが目にしたらよっぽど野蛮だ

と思うかもしれない、と。

人類学者デヴィッド・グレーバーが提起する

「人間の経済」と「商業の経済」。人間の経

済から商業の経済に移行がどんどん進む中、

与えるために働き、与える相手がいることを

喜び、いろんな人との関係(貨幣に換算しえ

ない人間関係)の中で生かされていることを

楽しんだほうがいい。


このエッセイで何か頭の中が整理され、そし

てさらに考えさせられた気がします。ネット

検索で見つける記事と違う、こういう出会い

こそが紙媒体の醍醐味ですね。

早速、松村圭一郎さんの「うしろめたさの

人類学」を購入しました。冒頭から興味深い

内容で引き込まれましたが、読む時間がなか

なかとれずいつ読み終わるか分かりません。

読み終わったらまたご紹介したいと思います



「経済」と大きく出たタイトルのブログを書

いてしまいましたがさらに大きく出ると

economyの訳語として使われる「経済」は本

来、経世済民「世を經(おさ)め、民を濟

(すく)う」という言葉の略だったはず。人

間の経済が残り、そして人を救う、幸せにす

る、幸せになるための経済でありますように!


いやぁ、今日のブログは雛祭りにピッタリの

内容になりましたね。どこがや!?

テマヒマのインスタではおひなさんズの漫才

(?)が続いていますが、雛祭りの今日、テ

ヒマはどんな一日になるでしょうか?今日

11時オープンで皆様のお越しをお待ちして

ます。

それではよい一日を!