エイピスの物語
ホメオパシーのレメディを擬人化したものです。
お話として楽しんでください。
エイピスは、お転婆でした。
お友達と遊ぶのが大好きでいつも、あっちへ行ったりこっちへいったり。
目を離したすきにすぐにどこかに行ってしまうような子だったので、手をつなぐのですが、ぴょんぴょんはねるような歩き方で、手をつないで歩くのも大変です。
好奇心が旺盛で、目に入ったものにすぐ興味をもちます。子供の頃は、それを他の子が使っていてもおかまいなし。奪い取ろうとするので、
少し待ってからにしようね等と声をかけると、プイッとへそを曲げてしまいます。
でもすぐに、機嫌は元に戻ります。コロコロ気分が変わるようでした。
子供の頃のエピソード
ある日、お父さんが持って帰ってきた会社で使う見本に、興味をもち、勝手に自分の部屋に持って行ってしまいました。なくなったと思って家中を探していたお父さんにそれが見つかり、大激怒。
泣きながら、「すぐ返そうと思っていた」というも、聞いてくれず、こっぴどく怒られました。
家にいるのが嫌で、そのまま家を飛び出しました。すると、谷への入り口が空いているのが見えたのです。
その谷は、危険だから出入り禁止されていて、いつも鎖がかかっていました。
お父さんにも絶対に行ってはいけないといわれているところでした。
その鎖が外れていたのです。まるで、入っていいよといっているようでした。
鎖が取れているってことは、行ってもいいってことだ!
そう思い、谷に降りる道を進んでいきました。草がたくさん茂って鬱蒼としています。見たことのない木や花も多く、また知らない場所にワクワクします。
だんだん道は細くなり、けもの道になってきました。草をかき分けて進まなくてはいいけない上、険しい登りになってきました。少し、怖くなってきましたが、
きっと、ここを上ったところがその谷だろうから、ちょっとだけ見て帰ろう。
そう思った瞬間、チクっと痛みが走りました。
見ると、周りにはたくさんの蜂。
その道には、ハチの巣があったのです。大急ぎで蜂から逃げて、もと来た道をもどりましたが、刺されたところが焼けるように痛みます。
恐怖と痛さで泣きながら家に帰りました。家族も大慌て。入ってはいけない所に入ったという事もばれて、さらなる大騒動になりました。
反発心から思い切った行動をする事があります。
泣いたりわらったり、感情が激しいです。
大人になったエイピス
大人になっても、よく動く人で、仕事が忙しいのが苦にならない人でした。相変わらず、あっちにいったりこっちにいったりしており、そうやって、動き回っている方が体調が良いのです。
ただ、時々蕁麻疹が出る事があり、かゆくて仕事ができなくなることがありました。
その蕁麻疹がなぜ出るのかはわかりませんでした。何かストレスがあるのでは?と周りからも言われましたが、それが一体何なのかはわかりません。全くストレスを感じていないのです。みんなは、働きすぎだと言いましたが、彼女は働くのが好きでしたし、体力もありました。
ある、暑い盛りの日、朝、目が覚めると、身体全体がむくんでしまい締め付けられるような苦しさがありました。
急いで会社に連絡して、半休をもらうとクリニックに駆け込みました。
受付に、バタバタと速足で近づくと、
「明日から出張なのに、こんな状態では仕事ができない。今すぐ何とかしてほしい」
と強い口調でいいました。怒りが全身を包んでいるように見えました。
なぜ、このタイミングでこんな事になったのだと自分に怒っているようでした。
「とにかく急いで。午後からの会議には、絶対に出ないといけないから。」
部屋に案内すると、入った瞬間、手に持っていた資料をぽとりと落としました。
そして、ヒステリックに笑い、今の状態について、早口で話し始めました。
顔は真っ赤になっていて、むくんでいます。
「こんな時に、とんでもないことが起きたの!
朝起きたら、全身がむくんでた。
締め付けられる感じで、身体は、熱く、内側に熱がこもっている感じ。尿の出が悪く、尿意はあるのに、あまり出ない。とにかく午後の会議と明日の出張にはいかないといけないので、何とかしなくてはいけないの。」
他に、いぼ痔があり。焼けるような、痛みであんまり痛いので薬を飲んでいるということでした。今日はむくみでよりそれも痛むといいます。
「何か最近ストレスになるようなことがありましたか?」
と聞くと、
「なにもないです。今は、仕事に支障がでないか心配。」
といって、涙を流しました。
この日は、外が熱かったので、待合室をはじめ、相談室はとても涼しくなっていました。
そのためか少しむくみは、落ち着いてきたようでした。喉の渇きがあまりなく、水を飲んでいないということだったので、水分を取るように伝え、レメディをお選びしました。
その後症状は、すぐによくなり、午後の会議にも翌日の出張にも行けたようでした。
経過を知るために、後日話を聞くと、一緒に働いていた同僚が大きなミスをして、降格されるかもしれないという状態だったという事でした。それをなんとかサポートしたく、会議や出張には絶対に行きたかったという事でした。彼女のがんばりがよかったのかわからないが、同僚は降格されることなく、その問題は過ぎ去ったということでした。
仲間を大切にするところがあり、特に、一緒に働いている人達が困っている時ストレスを感じるようで、体調を崩す傾向があります。蕁麻疹も自分ではなく、一緒に働いている人が困っているときに出るようでした。
普段は、ドライな付き合いで、仲間を大切にしている事を強調することもありません。だけど、誰かが困っている時は一番に駆けつけて、助けてあげるところがありました。
前向きで頑張り屋なので、会社では慕われていて、以前働いていた会社の同僚とも定期的に会っていました。また、よく働くので、会社にも評価されていました。
家族とも仲が良く、家族みんなで過ごす時間を大切にしています。
独立して、遠く離れて住んでいる兄弟ともしょっちゅう連絡をとりあっているようでした。
今も忙しく、あちこちに行っていて、なかなかつかまりません。
だけど、家族や仲間との時間は大切にしているようです。
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