ギター ナット交換
宮城県仙台市のギター修理(リペア)&中古ギター買取販売【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。
今日で3月ですよ!!
恐るべき速さで1年が進んでいきます・・・
【ギターナット交換】
ウチでも割りかし多い仕事ですが、まだまだナットの大切さは理解されていないように思います。
ご自分で試される方も意外と多く、結果としてしっかり加工できていなかったり、最悪の場合は余計に悪化させていたりと・・
ナット交換は、数をこなさないとそう簡単にはできません。
これは持ち主様が1度ご自分で取り付けにチャレンジされたもの。
ナットを外してみると、接地面崩れていました。
1度パテ埋めをし平面を出し、なおしました。接地面右端の色が変わっている箇所です。
ナット側の底面も同様に平面出しをします。
接着剤で固定し、余分な部分をそぎ落とします。
弦溝の位置を確認するのですが、この時、弦落ちがないように1・6弦の位置決めをする必要があります。
次に各弦の間隔を計り、どこかが偏ったりしないように調整して溝を切っていきます。
弦が、溝から少し顔を出すくらいが見栄えもいいかと思います。
ちなみに、弦溝は高くても低くてもダメです!
高すぎる場合、ローコードを抑えた時にフレットとの距離が開きすぎてしまい、結果としてピッチが上がってしまい音痴になります。
さらに、押し弦で余計な力が入ってしまうため、滑らかなコードワークに支障が出ます。
逆に低すぎる場合、シンプルに音詰まりを起こしたり、ピッキングした時に気持ちの悪いフレットノイズを生むことになります。
また弦溝の角度もとても重要なポイントです。
ペグに対して適切な角度が付いていない場合、ピッキング時に弦のテンションが足りず、シタールでも弾いているかのようなブワ〜んとした音になります。
いかにナットが大切なパーツがお分かりいただけたでしょうか?
気持ちの良いサウンドを求めるなら、一つ一つのパーツにしっかりと目をむけなくてはなりませんね!!
トラスロッドのナットです。
オリジナルのナット(左)は見るからにガタガタで、レンチを差し込んでのネック調整は危険ですね。
余計になめてしますかも・・
こんな時は潔く新品のナットに変えましょう。
見た目もスッキリ!
ネック調整も精神衛生上、よろしいかと思います(笑)
以上、ナット交換でした。
お持ちの楽器で気になっていた方は、是非お気軽にご相談ください。
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仙台市青葉区五橋2-7-11 コメット菅原102