滋賀レイクス「負けるべくして負けた試合」
11月1日、滋賀ダイハツアリーナで行われたB.LEAGUE 2025-26シーズン第7節、滋賀レイクス対秋田ノーザンハピネッツの試合は、66―65で秋田が勝利した。滋賀は第3クォーターで二桁のリードを奪ったが、第4クォーターに逆転を許し、接戦を落とした。
試合は序盤から滋賀が主導権を握った。3ポイントシュートや素早いトランジションが機能し、第1クォーターを21―17でリード。第2クォーターでは秋田のディフェンスに苦しむ場面もあったが、前半を36―37とわずか1点差で折り返した。第3クォーターでは滋賀が再びリズムを取り戻し、江原の3ポイントシュートを起点に得点を重ね、55―45とリードを広げた。
しかし、第4クォーターで試合の流れが変わった。滋賀はターンオーバーを連発し、秋田の守備に攻撃の形を崩された。秋田はリバウンドで優位に立ち、セカンドチャンスから得点を重ねて逆転。滋賀は終盤、残り1分を切って65―64と再びリードしたが、残り数十秒で秋田にリバウンドから得点を許した。残り4秒のラストプレーはゾーンディフェンスに阻まれ、最後のシュートは決まらなかった。
滋賀はこの試合で22個のターンオーバーを記録。オフェンスの精度が課題として浮き彫りになった。試合後、前田コーチは「リバウンドやフィジカルコンタクトの部分で相手が上回った」とコメントし、細部のプレー精度の差を敗因に挙げた。常田は「チームとして負けるべくして負けた」と語り、ターンオーバー後のディフェンス対応に問題があったと分析した。
後半に3ポイントを沈めた江原は「本来はセットプレーを展開する予定だったが、秋田さんがトラップでダブルチームを仕掛けてきて少し崩れた形になった。もう少し時間を使うつもりだったが、目の前が空いていたので迷わず打った。自信を持って打てたし、決められてよかった」と振り返った。続けて「気持ちの面で秋田に劣っていた」と自己分析し、「仙台戦の勝利で気の緩みがあったかもしれない」と精神面の課題を口にした。
滋賀レイクスは、試合を通して主導権を握りながらも、終盤の詰めを欠いた内容となった。
次戦での立て直しが求められる。
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