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大阪府内における管理計画認定マンションの地域別傾向分析

2025.11.01 23:25

 大阪府下の市町村では、マンションの管理体制を評価・認定する「管理計画認定制度」が着実に浸透しつつあります。2025年11月1日時点で、府内の認定件数は300件を超え、都市ごとにその傾向や特徴が大きく異なります。

 今回は、大阪府内の市町村別認定状況をもとに、地域ごとの特徴や傾向を詳しく分析。認定件数の多い都市では、管理意識の高さや再開発の進展が見られ、郊外都市では築年数の古い物件でも認定を取得する事例が増えています。

 特に吹田市や大阪市では、認定件数が突出しており、千里ニュータウンや都心部のタワーマンションなど、管理体制が整った物件が数多く認定されています。一方で、池田市や茨木市などの北摂エリア、堺市や東大阪市などの中核都市でも着実に認定が進んでおり、地域ごとの管理の取り組みが浮き彫りになっています。

 この地域別分析を通じて、マンション管理の現状や課題、そして今後の方向性を読み解くヒントを提供します。

 管理計画認定制度や長寿命化促進税制に関する制度全体の解説は、「管理計画認定制度(主軸ページ)」をご覧ください。



【大阪府内の管理計画認定マンションの傾向】

 大阪府内では、都市の規模や住宅地の特性に応じて、管理計画認定マンションの分布や傾向に明確な違いが見られます。

1.大阪市中心部(中央区・北区・西区・天王寺区など)

主な特徴:

高層・超高層マンションが多く、タワーマンションの認定事例が目立つ。

非住宅区画(店舗・事務所)を含む複合用途の物件も一部あり。

管理組合の体制が整っており、築浅物件の認定も進んでいる。

代表物件:

 梅田ガーデン(590戸・56階建)

 プレミストタワー靱本町(350戸・36階建)

 ビオール大阪大手前タワー(306戸・40階建)


2.城東・東部エリア(城東区・東大阪市・守口市・寝屋川市など)

主な特徴:

駅近の再開発マンションや団地型物件が多く、認定件数も増加傾向。

城東区は「タイムズ・ピース・スクエア」シリーズなど大規模団地が集中。

東大阪市は御厨・荒本・若江岩田などに中規模物件が点在。

代表物件:

 タイムズ・ピース・スクエア セントラルパークシティ(427戸)

 ネオコーポ大阪城公園2・3号館(313戸)

 パークシティ南千里丘(摂津市・586戸)


*大阪市(認定件数:89件/人口:約274万人)

府内最多の認定件数を誇る。

中央区・北区・西区・城東区などの都心部に高層・超高層マンションが集中。

非住宅区画を含む複合用途の物件も多く、管理の複雑性が高い一方、管理組合の体制が整っている。

築浅のタワーマンションから、築年数の経過した団地型物件まで幅広く認定。


3.北摂エリア(吹田市・茨木市・箕面市・池田市など)

主な特徴:

認定件数が非常に多く、特に吹田市は30件以上で府内最多。

千里ニュータウン(古江台・津雲台・佐竹台など)に集中。

再開発された団地型マンションや築浅の分譲マンションが多く、管理体制が整っている。

総戸数300戸以上の大規模物件も複数存在。

代表物件:

 フォレストシティ千里丘団地(370戸)

 ソフィア千里丘ブライトスクエア(333戸)

 エールグラン千里丘(421戸)


*吹田市(認定件数:37件/人口:約38万人)

人口比で見ても非常に高い認定率を誇る。

千里ニュータウンを中心に、再開発された大規模団地や新築マンションが多い。

管理意識が高く、管理組合の活動が活発。

総戸数300戸以上の大規模物件が多数認定されている。

*豊中市(認定件数:26件/人口:約41万人)

北摂エリアの中核都市として、認定件数も多い。

千里中央や少路、岡町などの住宅地に中規模〜大規模マンションが点在。

吹田市と同様に、管理体制の整備が進んでいる印象。


4.南部・泉州エリア(堺市・泉佐野市・泉南市・熊取町など)

主な特徴:

中規模〜大規模の住宅専用マンションが中心。

堺市は南区・北区・西区などに分布し、築年数の幅が広い。

泉州地域では駅近の新築物件や団地型マンションが認定されている。

代表物件:

 ファミールハイツ鳳サウスフォレスト(堺市西区・262戸)

 サンメゾン北野田サンタワー(堺市東区・178戸)

 ジュネス楠台(泉南市・113戸)


*堺市(認定件数:13件/人口:約82万人)

府内第2の都市ながら、認定件数はやや控えめ。

南区・西区・北区などに中規模団地型マンションが多く、築年数の幅が広い。

今後の認定促進が期待されるエリア。


5.池田市・茨木市・箕面市(認定件数:11〜13件)

北摂エリアの住宅都市として、認定件数が多い。

駅近や再開発エリアに築浅マンションが多く、認定取得が進んでいる。

管理組合の意識が高く、制度の活用が積極的。


6.郊外・その他エリア(枚方市・富田林市・柏原市・松原市など)

主な特徴:

認定件数は少なめだが、駅近や再開発物件が中心。

管理体制の整備が進みつつあり、今後の制度普及が期待される。

枚方市では牧野・高塚町など京阪沿線に中規模物件が点在。

松原市・富田林市などでは築年数の古い団地型物件も認定されている。

代表物件:

 労住まきのハイツ(枚方市・380戸)

 サンシティ松原(松原市・351戸)

 ロイヤルシャトー・ねやがわ・オークビル(寝屋川市・328戸)



7.地域別傾向まとめ

エリア       管理傾向

北摂        管理意識が高く、認定率も高い。再開発・築浅物件が多い。

大阪市中心部    高層・複合用途物件が多く、管理体制が複雑だが整備されている。

城東・東部     団地型・駅近物件が多く、認定件数が急増中。

南部・泉州     中規模住宅専用物件が中心。築年数の幅が広い。

郊外        認定件数は少ないが、管理体制の整備が進みつつある。

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資料〉

マンション管理センターホームページより