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小野 龍海’s 歴史塾

「禍」の付く名乗りはエジプトの禍教に由来すると考える

2025.11.03 07:21

 今回、「」の付く名乗りとは「エジプト・イスラエル」に由来するものではないかと仮定して調査を行いましたが、結論としてはエジプトにおける「禍教」に関係のある名乗りだとする事にしました。


 エジプトには先行研究から「首切り」がある事を知りました。


1.罪人及び敵への処罰による首斬(くびきり)

2.神へのイケニエとしての首斬

3.葬送儀礼としての首斬


 今回の調査で多く出てくる表現は「禍斬」でした。

 これを象形文字の意味から捉えると一目瞭然です。


(象形文字から取った漢字の意味)

」・・・神に捧げる台の上に人間の骨を供える

」・・・車で轢き斧で切る軽蔑の名前


 象形文字の意味をとると漢字の元の意味を知る事ができます、紀元前の人物名に使われる漢字の意味を象形文字から知るという手法は私の提唱するものですが、ひとえに象形文字を生んだ種族が日本人であるからです、言語の違う異民族とのコミュニケーションを行うにあたり生み出されたものが「象形文字」だった事は明らかだろうと思います、現代のピクトグラムも日本人が生み出したとされますが、同じ事を数千年前から生み出していたのも日本人なのです。

 これらの考察から「禍斬」とは罪人を処罰し、神へのイケニエとして捧げていた人物が名乗るものだった事が推測されます。

 日本における「」は禍津亘理命が最後で、神武東征に登場しますのでAD120年頃までは日本でもイケニエを捧げる禍教を信仰する勢力があった事が知れます。

 禍教とは『神代秘史資料集成 天之巻』に記録される日本由来の三大宗教として登場し他には「佛教八十教(耶蘇教、キリスト教)」が登場します。

「仏教ヤソ教アヂチノ禍教ナリ必ズ我國萬國ノ棟梁大御國ナリ棟梁天皇ナリ必ズアジチノ佛教(ホトケノヲシヘ)ヤソノ教ノ禍ルトコロ受ケズ我神ノ道ヲ許コト棟梁ノ天皇又御國ノ為ナリ我子孫必ズ今後遺言ヲ堅ク守天皇國ノ為ニ守護  紀竹内平群眞鳥」

 この記述から日本人は「禍教」と認識していた事が分かります、よってエジプトに発信地とする日本由来の禍教に準じた名乗りであると解釈する方が適当だと考えます。

 この事は紀元前後頃の日本人の宗教観には3つの大きな派閥があり、国教の在り方も争点の一つとなっていた事が分かる重要なものです、日本の神道とは1万年近い聖王がそれぞれに生み出した「教え」が発展して宗教となり、紀元前に於いても大きく3つの勢力に分かれ争っていたと考えるべきだと思います。

 以下には調査の結果を並べますので、必要な方は参考にしていただければと思います。

 龍海

*****『神代の万国史』第2版*****

『神代の万国史』「天神第七代ノ一」

○天八雷禍斬主の尊

○天禍斬矛剣四はり剣創造知命

『神代の万国史』「天神第七代ノ二」

○天日禍斬祓津彦尊

『神代の万国史』「上古第二代」

○日竹内神幸禍虫猛(けもの)斬尊

○天日梅神幸禍祓尊

『神代の万国史』「上古第四代」

○禍黒人(まがくろびと)

(天雷禍窓即滅主尊)記述無し

○皇子官軍大将天雷禍窓師滅主尊

○日竹内神幸禍虫猛斬尊

○天八雷禍斬主尊

○梅神幸禍尊

○天日禍斬祓津彦尊

『神代の万国史』「上古第七代」

○天日禍斬法主尊

『神代の万国史』「上古第十二代」

○天日大禍斬道開尊

『神代の万国史』「上古第十四代」

○禍鬼人

『神代の万国史』「上古第十六代」

○大禍斬法主尊

○禍神

○八十万禍斬祓尊

『神代の万国史』「上古第十九代」

○火ノ禍功彦命

『神代の万国史』「上古第二十一代」

○大禍津日命

『神代の万国史』「不合朝第十代」

○禍斬剣彦尊

『神代の万国史』「不合朝第十一代」

○禍斬剣彦天皇

(朝日禍斬太神宮)記述無し

『神代の万国史』「神倭朝」

※第二十三代~第二十五代が抜けている

*****『神代秘史資料集成 天之巻』*****

『神代秘史資料集成』「天神第七代」

○天八雷禍斬主尊

(天禍斬矛剣四はり剣創造知命)記述無し

○天日禍斬祓津彦尊

『神代秘史資料集成』「神皇第二代」

○日竹内神幸禍虫猛斬尊

○天日梅神幸禍祓尊

『神代秘史資料集成』「神皇第二代」

○禍黒人

○天雷禍窓即滅主尊

○皇子官軍大将天雷禍窓師滅主尊

○日竹内神幸禍虫猛斬尊

○天八雷禍斬主尊

○梅神幸禍祓尊

○天日禍斬祓津彦尊

『神代秘史資料集成』「神皇第七代」

○天日禍斬法主尊

『神代秘史資料集成』「神皇第十二代」

○天日大禍斬道開尊

『神代秘史資料集成』「神皇第十四代」

○禍鬼人

『神代秘史資料集成』「神皇第十六代」

○大禍斬法主尊

○禍神

○八十萬禍斬祓尊

『神代秘史資料集成』「神皇第十九代」

○火ノ禍切彦命

『神代秘史資料集成』「神皇第二十一代」

(大禍津日命)記述無し

『神代秘史資料集成』「鵜草第十代」

○禍斬剣彦尊

『神代秘史資料集成』「鵜草第十一代」

○禍斬剣彦天皇

○朝日禍斬太神宮

『神代秘史資料集成』「神倭二十四代」

「仏教ヤソ教アヂチノ禍教ナリ必ズ我國萬國ノ棟梁大御國ナリ棟梁天皇ナリ必ズアジチノ佛教(ホトケノヲシヘ)ヤソノ教ノ禍ルトコロ受ケズ我神ノ道ヲ許コト棟梁ノ天皇又御國ノ為ナリ我子孫必ズ今後遺言ヲ堅ク守天皇國ノ為ニ守護  紀竹内平群眞鳥」

*****『神皇記』*****

『神皇記』

○禍津亘理命

*****『九鬼文書の研究』*****

『九鬼文書の研究』

○大禍津日命+(別名)八十枉津日命

      +(別名)大屋比咩命

      +(別名)瀬織津比咩命