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伊丹吟行句会(「古志」大阪支部)を終えて 1

2025.11.10 09:00

10月4日(土)は伊丹吟行句会(「古志」大阪支部)でした。

特選句よりいくつか。

生来の鬼貫びいき今年酒   木下洋子


「生来の」ということは、これは生まれたときからのことなので、


いまさら変えられないというわけです。


元禄期の俳諧師だけでも、他に芭蕉、素堂、其角といった面々がいるわけですが、


作者とって熱を入れる存在は、鬼貫以外にないわけです。


植物は同じ品種でも育つ地域によって、特徴が変わってきます。


いわゆるテロワールです。


人間には根っここそありませんが、


やはり生まれ育つ地域の気風によって、気質が変わってきます。


鬼貫の気風に近いテロワールで育った作者ですので、


「まこと」の俳諧を提唱した鬼貫に惹かれ、


鬼貫びいきになるのは、


とても自然なことのように思えます。


「伊丹吟行句会」を行った意味があったと心から思える一句でした。


水澄みて膝に子居るか親子墓   峯岡知枝


昨日の記事でご紹介した鬼貫の親子墓を詠んだ句です。

この秋は膝に子のない月見かな   鬼貫


を踏まえています。


以前にも書きましたが、


峯岡さんの季語の選択はいつもシンプルですが、


純度が高く、効果的です。


続きはまた明日。


どうぞよき一日をお過ごしください。