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伊丹吟行句会(「古志」大阪支部)を終えて 2

2025.11.10 21:00

引き続き、10月4日(土)の伊丹吟行句会、

特選句からいくつか。


これよりの夜長のための酒買はん   高角みつこ


じっくり酒を呑みながら、夜を過ごすのでしょう。


どれが良いかと酒を選んでいる様子も見えてきます。


いったい誰と過ごすのか、宴会なのか、あるいは一人かも、


などと想像するのも楽しい一句です。


たとふれば君俳諧の木守柿      齋藤嘉子


柿衞文庫の岡田利兵衛(柿衞)への挨拶。

岡田利兵衞は柿衞本『おくのほそ道』をはじめ、


貴重な俳諧資料を蒐集し、今に伝えた偉大な人物。


木守柿は来年、よく実が実るようにと、


木を守るためにあえて残しておく柿の実のこと。


「君俳諧の木守柿」とは、なかなか上手い喩えではないでしょうか。


樽廻船降りて船頭火恋し       丹野麻衣子


かつて伊丹で造られた酒は、


「伊丹諸白」と呼ばれ、江戸で大人気でした。


伊丹の酒は樽廻船で大消費地・江戸へと運ばれました。

ちなみに写真のような酒樽は、


樽廻船に積むためにこのような形になりました。


酒樽を江戸まで運んでいった船乗りたちを想像して詠んだ一句。


以上、伊丹でした。


どうぞよき一日をお過ごしください。