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池田骨🌙助の墓場

悪代官はそこにいる。

2019.03.01 03:49

ごきげんよう。骨🌙助です。


みなさんは、本を読むことはありますか?

活字離れの若者達がクラブで、

求愛行動をバタバタと奏で、しょーもないフェロモンを飛ばし続けている昨今。

おれはパタパタとカレーを食べに行く時にも、基本一人だ。求愛行動は慎んでいる。


カレー屋さんへ行く時にも、本を読みながら歩く。


俗に言う、危険な歩きスマホではない。

ウォークマンでもない、ウォークホンだ。


二宮金次郎を彷彿とさせる出で立ちで、

文字文字していると。


「よいではないかぁ!」

「お止めください!お代官さま」


おれの本から声がする。


「よいではないかぁ!おぬしも好きよのぉ!」

「お止めくださいませ~!」


おれの大切な本が、声を震わせる。


それは一瞬の出来事だった。

悪代官が声を荒らげる。


「なぁ!!よいではないかぁ!!えーい!!」

ぶおーーーーーん!

エロ代官のフンフンした鼻息だろうか。

ものすごい突風に

大切な、かわいいかわいい、あの子の

帯が、オビが、


「アーレーーーーーーェ!!」


帯の官能感で、鼻血を出している読者諸君。

悪代官はそこにいる。

気を付けたまえよ。

失ったものは戻ってはきません。

哀しいですが、受け入れましょう。

そして、本を読みましょう。