タイルとデザイナー
2003年に山と渓谷社から「毒キノコが笑ってる」という本を出版しましたが、13年も経ってるじゃないですか。2003年に出した本の挿絵はこんなことになっています。描いてくれたのは、当時仕事をいっしょにしていた広告代理店のデザイナーの友達でした。今は部署が変わってデザイナーではありませんが、今でもこんな絵を描いてほしいと言ってイメージ通りの絵を描いてくれるのはヲハラちゃんがいちばん鋭いと思っています。
2016年に出したい本の原稿ができた。いろいろなとこへ取材に行きました。このキノコのタイルがあったのは、栃木県の会社。この会社に「すぐ打ち合わせに来てください」と言われたときは嬉しかった。たったひとりでどこから手を付けていいのかわからないし、相談に乗ってくれる人はすっかりぼけ老人のように丸くなっちゃって、本当に自分の頭だけでアイディアをひねり出す方法で私なりに頑張っていました。
全然無理をしないヤツと言う人もいますが、2003年に出した本も無理をしていることは何もなくて、あちこちのキノコの本を読んだけど面白くなかったので自分が書きたいように書いた。広告の仕事もしていたというか絶好調でやってた時期なのに、広告の仕事がなくなったから書いたとか言われたり、驚く異業種の常識にヤンなっちゃいましたけどむしろ、本を書いたら暇になっちゃった。この時の編集者は何もしてないと思ったけど、感覚的にこんなに話が合う編集者もいないもんなんだな~。この人も部署が変わって今は本を作らない。2003年に出した本を超えるのはスタッフに恵まれた当時と比べ、まだ話が合う編集者にも会ってもいないし、イメージ通りに絵を描いてくれる人にも会ってないしで、人徳があったらなぁ~。という状態のときにこの会社は、私が欲しい写真やキノコを作ってくれました。これからのご縁に、自分の人徳に、賭けてます。人徳頼みって……。