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「表具の栞」山本元著  📖

2025.12.31 20:10

皆さんは、表具と言うものをご存知でしょうか。そもそもこの名前すら知らないという人もみえるでしょう。

何故なら、今の住宅事情からしても「床の間」という和室自体がないのがあまりにも多いのです。又、「床の間」と言う部屋を知っていても、我が家にはないと言うことも多いでしょう。それ程に、田舎ならいざ知らず、町中では新しく建てようとする家には、洋風がメインであり、家自身が2DKとか3DKという様に、土地自身値段が高すぎて、狭い土地に小さな家しか建たないと言う日本の住宅事情と言うのが昔から変わっていません。そのような日本の住宅事情のなかで、和室そのものが無くなってきています。



さて、その「床の間」ですが、元来この部屋は、お客様を迎える特別な部屋<客座敷>として、家の奥住まいの方に、壁の飾り棚や、仏壇なとともに作られたペースを持っています。農家においても、書画骨董などを配置し、特別な人をもてなす部屋として作られてきましたが、江戸時代においては、民家においても、武士邸宅の書院造などを取り入れてきます。最も民家でこれらの華美なものを取り入れた床の間と言うのは禁止された時代もあったと言います。


そこでは、仏画・日本画や生け花、各種像物・花卉茶器などを飾る所でした。元来其等の日本絵画・書画ではほとんど巻物として作られます。それら書画・絵画などは、絹や紙に描かれており巻物仕立てますが、屏風、襖に仕立てそれら全てを表具と言います。表装と言うのも同義語です。


このように、絵画・襖・屏風などの作り方について書かれているのが、この本です。    この種の本は本来が、職人の方の制作説明内容なので、本来、「見て仕事を覚える」と言った世界では、中々描かれない分野です。これもそのことにもれず類書の少ない分野でもありましたが、多分に現今に至っては、類書がないわけではないと言うのは、有難いのと同時に、絵画書画などの愛好家にとっては、知識として外観や事典並みの情報を知りたいという要求に充足な知識情報を与えてくれるでしょう。其れほどにこの書は、この世界でも重要な本としても地位を持っているようです。


「表具の栞」山本元著 (芸至堂)