『おしのし』について🌿
🌿 Gahornz本公演「S.H.」
――“おしのし”という新しい関わり方のご案内――
これまでGahornzは、チケット代を上げずに、作品のクオリティを進化させていく方法を探してきました。
その答えのひとつとして、今回の公演から「おしのし」を取り入れます。
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🎯 なぜ導入するのか
Gahornzの舞台は、いわゆる“劇場”ではなく、
日常に溶け込む空間や施設を使って上演しています。
その場所にある空気、光、音、匂い、温度。
それらすべてが、作品の一部です。
だから私たちは、その空間にリスペクトを持って共存しながら作品を立ち上げています。
「その場所だからこそ生まれるもの」を、舞台として形にしたいのです。
けれど、そうした場所は、椅子の用意がなかったり、
客席という概念が存在しないこともあります。
もともと椅子が15脚しかない場所もあれば、
こちらで椅子を運び込んで配置しなければならない場所もあります。
もちろん、席数を増やせばいいという話ではありません。
作品の構成上、空間の余白や間が必要なときもあります。
そうした中で、演出と空間の両方を成立させるためには、
設営や搬入にどうしてもコストがかかってしまいます。
多くの団体はその部分をチケット代の値上げで補います。
けれど私たちは、観たい人が観られなくなる形にはしたくなかった。
だから、チケット代は据え置きのまま
“さらに関わりたい”
と思ってくださる方が一緒に作品を育てられる方法として、
「おしのし」という仕組みを取り入れました。
これは、お願いでも寄付でもなく、
作品を共につくる
“共創”
の形です。
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💌 “おしのし”のしくみ
「おしのし」には、2つの形があります。
①応援のし:制作費を支える形。公演制作に使用いたします。
②差し入れのし:飲み物やお弁当、ケア用品など、現場を直接支える形。
※現在準備中
観劇の有無に関わらず、どなたでも参加できます。
“観には行けないけれど、この作品の一部になりたい”という想いも、まっすぐ届きます。
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🎨 “のし”の展示について
いただいた“のし”は、ただロビーに貼るだけのものではありません。
会場そのものの景観の一部として展示されます。
受付から客席へ向かう導線や、壁面、照明の陰影に沿って配置し、
その空間に宿る空気と調和するように設計します。
また、作品内容によっては、美術セットの一部となったり、
登場人物が使う小道具のひとつとして登場する場合もあります。
“のし”は、想いが形となり、創作そのものの一部として静かに息づく要素です。
もちろん“のし”を選ばずとも、あなたのまなざしや拍手が、同じようにこの作品を呼吸させます。
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🪶 参加方法
1. 公演ページの「おしのし」リンクへアクセス
2. 「応援のし」または「差し入れのし」を選択
3. 金額・お名前(任意)・メッセージを入力して決済
4. 公演期間中、会場内で“のし”が展示されます
📍 詳細・お申し込み → [https://oshi-noshi.com/item/gahornz2512/]
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🤍 よくある質問
Q. そんなに費用がかかるなら、やめてしまえばいいのでは?
A. それでもやる理由があります。
Gahornzは、“劇場”ではなく日常の空間に眠る可能性を信じています。
広いけれど椅子が少ない場所、静かだけれど高額な場所。
そうした制約の中でこそ、Gahornzの世界観は生まれます。
「おしのし」は、それを続けていくための現実的で誠実な仕組みです。
Q. おしのしを利用しないと観に行けないの?
A. いいえ。チケット代をお支払いいただければ、これまで通りご観劇いただけます。
「おしのし」は、関わりたいと思った方が自由に参加できるもうひとつの形です。
観に来てくださる方も、“共にこの空間をつくる一人”です。
Q. 名前を出したくありません。
A. 匿名や非掲示も選べます。静かに関わっていただくことも可能です。
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🌱 最後に
“おしのし”は、支援ではなく新しい共創の形です。
それぞれの想いが交わって、Gahornzの作品は完成します。
あなたの想いが、この作品を次の場所へと進化させる力になります。
最後まで読んでいただき、誠に有難うございました。
Gahornz主宰
朝川優