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ここで勝ち切ったことは非常に大きい

2025.11.12 14:50

2025年11月12日(水)、TOYOTA ARENA TOKYOで開催された「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦」第10節。アルバルク東京は、最大10点ビハインドを背負う苦しい展開を強いられたが、第4クォーターでディフェンスのギアを上げ、宇都宮ブレックスに67-65で劇的な逆転勝利を収めた。前半だけで10本、第3クォーターを含めると計15個のターンオーバーを喫し、そこから21失点を許す非常に苦しい展開だったが、終盤に集中力を発揮し、残り4.1秒でセバスチャン・サイズ選手の決勝レイアップが決まり、接戦に終止符を打った。この勝利は、開幕節で悔しい連敗を喫した相手にホームでリベンジを果たす、非常に価値のある一戦となった。

アルバルク、ターンオーバーの課題を克服し第4クォーターのエネルギーレベルで激戦を制す

アルバルク東京のデイニアス・アドマイティスヘッドコーチは、宇都宮ブレックスとの試合を振り返り、序盤の課題と終盤の逆転劇の要因を語った。ヘッドコーチは、この試合の最大の論点としてターンオーバーを挙げ、「今日のゲームに関しましてはやはりターンオーバーが、 1 つのキーワードになりますし、かなり我々に関しましては目立ったゲームだと思う」と述べた。前半で10本、第3クォーターでは「おそらく 5 本」のターンオーバーを喫し、「そっからオーバーからの得点が、 21 点与えてしまいましたので、非常に苦しい状況だった」と厳しい展開であったことを認めた。


しかし、第4クォーターに入るとチームは一変し、ターンオーバーをわずか1個に抑え込んだ。逆転の要因を尋ねられると、「エネルギーレベル、それとフィジカル面で、勝さった」と応じた。コーチは、特に「終盤 4クォーター、勝負どころのところだったと思います」とし、「ここで勝ち切ったってことは我々のチームにとっても非常に非常に、大きなワンゲームだと感じる」と勝利の意義を語った。


コーチはディフェンスからすべてが始まったと分析する。「全てがやはりディフェンスから我々の時間帯は始まったと思う」と指摘した。第4クォーター序盤の11対0のランについても、「ディフェンスの強度フィジカル面、ここがかなりレベルが上がった瞬間、時間帯だと思うので、そこからトランジッションポイントが良いバスケットにつながって、点差を縮めて、11対0のランに成功することができた」と、ディフェンスが流れを変えたと説明した。


オフェンス面での改善もディフェンスと連動していたと指摘する。「オフェンスはもちろんだが、やはりディフェンスから、しっかりといいディフェンスで止めてから、ペースをコントロールする」ことが重要であった。また、「セットプレーに頼るだけではなく、やはりトランジッションで、流れのいい形で」ボールを動かせたことでオフェンスがスムーズになったと評価した。


宇都宮の核であるD.J・ニュービル選手や比江島慎選手といったクリエイターへの対応については、個人で対応するのではなく、「チーム全体でカバレージを変えて、少しでも、彼らを快適にプレイさせないってことをやった」と述べた。その結果、「爆発的には抑えることができたかなと思う」と、チームディフェンスの成功に言及した。特にニュービル選手が最も得意とする「左のステップバック、左にドライブしてステップアックの 3 ポイント」 や比江島選手が得意とするプルアップやステップバックの3ポイントを打たせず、あえてドライブさせて「ディフェンスの多い方に、彼らを、追い込んで、難しいタフなショットをさせた」ことがディフェンスの明確なポイントだったと解説した。


終盤の連続ストップについては、「1回止めると自信がつき、2回連続で止めるとさらに深まる。3回連続になると“もう大丈夫だ”という気持ちになる」と、選手たちがメンタリティを示してくれたことに言及した。


取材:JunkoSato/SportsPressJP