我慢比べで今日はちょっと負けてしまった
アルバルク東京戦で 67対65 と接戦の末に逆転負けを喫した宇都宮。チームの核として活躍した比江島慎は、試合後、第4クォーターの失速を「我慢比べで今日はちょっと負けてしまった」と総括した。
比江島は、アルバルク東京との対戦について、「やっぱアルバルクとやるときはやっぱりこういうゲームになる」と、タフな試合展開を予想していたことを認めた。試合の入り方に関しては、「前半の方はあの、しっかり自分たちのペースでやれたと思う」と評価した一方、「後半やっぱりより激しく来たところで、あー、ま、何回もこう離されて、あの、追いつかれたりっていう展開でちょっと苦しい展開になってしまった」と、アルバルクが強度を上げた後半にペースを奪われたことを分析した。
特に第4クォーター、アルバルクのディフェンスが「非常にやっぱり厳しくてボールがなかなか回らない」状況に陥った。比江島は、オフェンスが停滞した要因として、連携の不足を挙げた。「ワンピックでちょっと終わってしまって、ま、ショートロール入ったところでちょっと今日はなんかいつもの動きができない、できてなかった」 とし、連動した動きが欠けていたと指摘した。結果として、自身やD.J・ニュービルが「孤立してしまって一対一仕掛けるしかないような」状況に追い込まれ、それが「相手の思う都合」になってしまった可能性があると認めた。
この厳しい状況は、「ま、疲れなのかわからない」と前置きしつつ、「こういう場面っていうのは出てしまうのかな」と、チームにとっての「負けパターン」であったことを示唆した。また、この試合では残り1分を切ったところで、比江島自身がバスケットカウントを決め、65対65の同点に追いつく場面もあったが、最終的に勝利には結びつかなかった。勝負どころでのプレーメイクについて問われると、「DJともっと助け合いながらやれれば良かったかなとは思った」と、ニュービルとの連携バランスを課題とした。勝負どころでのプレーは「長年やってきてること」とし、「あそこで決め切るか決めきれないかで、ま、チーム勝たせるか勝たせないかっていうのは、あの、本当に変わってくると思う」と、決定力の重要性を語った。
この試合はFIBAブレイク前の重要な一戦であった。比江島は今回、日本代表の活動には参加していないが、自身のコンディションについて問われると、「もちろん体的にはきついですけどそんなこと言ってられない」と述べた。代表活動を辞退し、クラブにフォーカスする選択をした背景には、「自分の体と相談というか怪我のリスクを考えながら」「よりブレックスにフォーカスというか」「怪我のとこですよね。一番心配は」と述べ、クラブチームでの貢献と自身の体のケアを最優先していることを示唆した。
最後に、この敗戦を乗り越えるために、「またもう1試合あると思うのでしっかり修正していきたい」と前を向いた。
取材:JunkoSato/SportsPressJP