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「二十歳の原点」高野悦子著

2026.02.01 03:30

この本を知っているという人はもう60代~80代という人達でしょう。

昭和46年(1971年)出版ですから、かれこれ54年もたっています。半世紀前の出版というわけですから、今となっては、知らない人ばかりでしょう。

出版当時,ベストセラー入りしたこの本は、続編、又続編という形で全3巻まで出版されました。


話は、立命館大学に通う若い女学生だった高野悦子さんが、学校生活を通して集う仲間たちの中で、日々生きる意味を模索し葛藤しながら、やがて電車へ飛び込み自殺する思いに駆られていくまでの青春の日々を綴っています。


やるやらないにかかわらず多くの学生が経験した当時の学生運動真っただ中で、社会への不満とやるせなさへの対抗や方向性を見失いやすい青春時代にみなぎる力のもって行き方への疑問の中で、もがいても回答がつかめなく、自分の周りには誰もいないのではないかという思いをしていきます。


    「1人」「only one」「ひとり」「独り」を連呼します。


見つけ出したのは、孤独がすべての解答であり、そしてそれが最期まで上昇していくのでしょう。

青春時代にありがちな「孤独」は、社会のうるおいと共に活況も見せますが、社会と共に労働時間の中でかき消されながら、味わい生きていく人々と、学生という労働者ではない身分の中での孤独に立ち会う人々とは、同じではないと思いますが。


当時の同じ世代に影響を与えた本のひとつ。


※「二十歳の原点」高野悦子著 (新潮社)