④小さくてもできる
2025.11.21 21:45
生徒たちを回り道せず合理的に伸ばしてあげたい。
それには昔の私が経験した様々な模索を、抽出し整理して教えること。
では、ちょっと進んだテクニックなどは何歳ごろからできるものなのか?
こうした疑問が出てきたとき、私は娘にレッスンすることで色んなことを試しました。
どのテキストをどう使ったら早く上達しやすいか?
この弾き方は子どもでもできるようになるのか?
こうしたレベルを何歳ごろから求めても大丈夫なのか?などなど、色んな疑問を幼かった娘で試したんですね。
そこでわかったことは、
脱力でも譜読みでもテクニックでも、小さくても教えればできるようになる!ということがわかりました。
へー!すごいー!小さくてもできるんだ!とその時の私は目からウロコ。
同時に注意点もありました。それは、手の小さな子供に無理をさせないこと。
手の大きさや条件は人それぞれ違いますよね。
ですから、本人の手の状態を見て無理をかけずに育てていくことは絶対大切だと。
体格がまだ小さい生徒に、手を広げるのが多い曲をやらせると力が入りやすくなってしまうんですよね。それは本人にとって大きなマイナス。そうならないように身体が育つのを待ちながら、その間は表現や音色を中心にした曲を選ぶなど工夫が必要になります。
現に手の故障が出ないようにと慎重に選曲してきた生徒さんたち、いつの間にかみんな大曲をこなすようになっていますから、心配ないんです。
私が子どもの頃にできなかったことを、今の生徒さんたちはふつうにやれている。みんながそれぞれの段階でいいピアノを弾けている。
自分の指導がまちがってなかったとほっとすると同時に、心から嬉しく誇らしく思います♬