#374 「丘の上の団地展2025」に行ってきました
【福井尚子・高志】
秋といえば、毎年楽しみにしている「団地展」の季節!
「団地展」とは、二宮団地の廃止棟となった団地の部屋を使って、開催される展示イベントのこと。、私も、2023年の開催初年度から毎年訪れています。
※2023年10月の「DANCHI展」の模様はこちら
※2024年10月の「丘の上の団地展」の模様はこちら
※2025年5月の「団地展 個展Complex」の模様はこちら
2025年10月3日(金)〜19日(日)に開催された「丘の上の団地展」に遊びに行ってきたので、今日はその模様をレポートします!
今回は10組の作家さんが参加。2つの階段室を使って展示されていました。
最初はs_nebemさんのお部屋へ。どんどんお部屋の中に増えていくnebeさんの水彩画。そしてどんどん大きくなるとっしーの餃子。それも本展の楽しみです。
nebeさんのかわいいステッカーが売っていたので、どれにしようと迷いながら、娘とそれぞれ2、3枚ずつ購入。
続いて訪れた21さんのお部屋では、刺繍したトレーナーやパンツが販売していました。
私も前回購入して依頼、愛用しているトレーナー。夫は緑色のトレーナーをゲットして嬉しそうでした。
私のトレーナーは赤なので、夫婦でクリスマスカラーです。
菜と根や(シミズヒサコ)さんのお部屋へ。
町で撮った写真を展示していました。
特徴的なのは、その展示の仕方。2つの写真を並べているのです。
同じ時というわけでも、同じ場所というわけでもない2つの写真。
だけど、なんだかリンクするように感じられたり、ストーリーが浮かび上がってきたり。
鑑賞者に想像をふくらませる余地のある展示の仕方がとても楽しかったです。
毎月おいしいお弁当をつくっている菜と根やさん。素材と素材のマリアージュを展示の中でも感じました。
(私が好き!と思って写真におさめていた2つ)
そうそう、今回の団地展では音楽会も開催されていました。
階段室にも、ピアノと歌のすてきな音楽が響いていましたよ。
団地のお部屋にあるピアノは、団地展主催のLife is a Poemさんが自分で調律されたものだそう。
廃止棟の中で眠っていたお部屋もピアノも、団地展によって息を吹き返していました。
さて、次に訪れたのは、隣の階段室にあった、写真家・八幡宏さんの部屋。
一つの団地の部屋の中に、「暗い部屋」と「明るい部屋」があります。
白いコピー用紙を渡されて、暗い部屋へ。
最初は真っ暗すぎて何も見えなかったのですが、だんだん壁に何かがぼんやりと見えてきます。
白い紙をかざすと外の風景が逆さまにうつっているのがわかります!
明るい部屋では、この暗い部屋がカメラの構造なんだよ、と八幡さんから種明かしがありました。娘も興味津々!家でも暗い部屋を作ってみようと盛り上がりました。
「散りゆくものはうつくしい」というタイトルのチートモさんのお部屋。
お花のインスタレーションなどが展示されていました。障子の枠もこうして見るとすてきなインテリアです。
この他にも、十字和子さんが展示するラダック地方の写真を見ながら、現地のお話を伺ったり、ツボミさんとツボイタカユキさんのお部屋ではお茶を飲み、切り株に腰掛けながら作品を鑑賞したり。「住人」こと出展作家さんと交流できるのもこの展示の良さ。
気がついたら13時半から17時まで、たっぷり4時間近くも滞在していました。
出展者さんが増えたり、音楽会も開催されたり、など、毎年新しい展開がある団地展。
また次回の開催も心待ちにしています!!