永遠の場所（詩）

宝物みつけたよ

とても大変だったけどちゃんとみつけたよ

独りにならないと手に入れられない真実の宝物

だからもう私は大丈夫

あなたの世界から私がいなくなったとき、私は両手で顔をふさいで泣いた

空も地面も割れてたくさんの冷たい雨がふった

地面の底、大きな空白にのみこまれて時が止まって歌を忘れた

美しい場所でまた会えたこと

「おかえり」って笑ってくれたこと

「あの美しい場所が幻だったの？」

それが一番に悲しいことだった

でも宝物が私を守ってくれたよ

私は一瞬も私をやめずに来れたよ

あなたの歌のおかげで

あなたはたくさん、たくさん繰り返し歌ってくれた

私が忘れていたことを

その恩は永遠に消えない

どんな暗闇にもあなたがいた

私に代わって雨を受けてくれたあなたがいた

美しい場所での二人の約束は真実だと、死神が顕れたときにくっきりとわかった

「死」はいつもメッセージを連れてくる

美しい場所は壊そうとしても壊れなかった

この世界で一番確かなもの

少しもひび割れない永遠の場所

あなたが鍵をもっていた

その鍵で私はあの扉のなかへ入れた

永遠のときをともに生きてきたこと

私の場所にあなたの場所があるように、あなたの場所に私の場所があること

わかったよ

ありがとう

割れた空から星空がのぞいて、冷たい雨はたくさんの虹に変わった。

いつか宝物を交換しよう

あの美しい場所で

それだけで胸がいっぱいだよ

会いたいよ