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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

東大クイズ王伊沢くんの「勉強大全〜ひとりひとりにフィットする1からの勉強法」を読んでみた感想

2019.03.05 15:05


高校生に読ませたいなと思って、こんな本を買いました。


僕は結構雑学とかクイズとか好きで、たまーに見るテレビのクイズ番組とかで彼のことを知っていたんですよね。


でも、彼、高校生クイズで2回優勝しているんですね。それは知らなかった。


話していることが理論的で「わかりやすい」と思ったので、彼の著書が気になって購入した次第です。


正直最初の写真集は個人的にはいらなかったですが、中身は楽しく学びながら読ませていただきました。


気になった言葉をピックアップしていきましょう。


「勉強法は魔法のようにあなたを合格させてくれるものではありません。目標達成に向けての努力を、より効果的なものにしてくれる指針なのです」


その通り!と、この時は立ち読みで深く頷いてしまいました。読ませたいこの顔が浮かんだので購入を決意。


手段には向き不向きがあります。置かれた状況もその時の学力も人によって全然違うのに、同じ方法でまるっと解決!というのは無理があるように思うのです。


まさしくだと思います。好き嫌いも、走る速度も違う僕らが、同じ方法論で同じ結果を出せるわけがありません。だからこそ、勉強の原理というものを把握することが大事だと、著者の伊沢君はいいます。


「本番の点数の最大化」と言う根本的な「原理」を踏み外さなければ、「方法」はあなたが自由に選べばいいのです。


そうそう、方法じゃなく、目的が大事ですからね。


僕もよく「勉強は正しい方法で正しい量やることが大切」と言いますが、この本ではそれがこう喩えられています。


正しい方向(勉強法)に正しい歩数(量)で歩くこと


ふむふむ。他にも、シンプルでわかりやすい情報が散りばめられています。一行で意味がわかるものを中心に拾ってみましたので、参考にしてみてください。詳しくは本書で。別に宣伝しているわけではありませんが、単純にいいなと思ったので。


勉強時間で勉強量を測らない


量か質かではなく、ご飯と睡眠のように、量も質も大事。量×質を最大化することが重要


暗記で大切なのは知識のインプットよりアウトプット


「最低限のマイルール」を決めてこなすことが大事


受験は点取りゲーム


本番までは長いけれど、今から1日1点ずつ上げていけば必ず受かる


模試は数字だけでなく、内容を見ろ


基礎=簡単ではない。基礎を固めれば点数のランダム性が減る


暗記は「マクロ暗記(構造暗記)」と「ミクロ暗記(精密暗記)」に分ける


知識を使う時の形で練習する


思考力とはむしろ、「正しい順序で知識を積み重ねる」力


教科別に勉強法のコツを掴め!


長文読解は「セーブ&ロード方式」がオススメ


本文中に書かれている「勉強法」については、たしかにそもそも勉強ができる人向けのものもあり、誰もに当てはまるものではないでしょう。開成という特殊な環境化だからこその話であったり、著者の元々の能力が高かったためと読むこともできるでしょう。


ただ、そこに書かれている「原理・原則」は、きっと誰もが真似できるもののはずです。この本に詰め込まれたたくさんの想いは、きっと誰もに届くもののはずです。


最後の実体験を踏まえた受験へのメッセージは、とっても素敵なものでした。


天下一武道会を例に出したのも、「ドラゴンボール 勉強」でGoogle検索すると出てくるこのブログを書いている僕にはだだ刺さりの喩えでした。うん、素晴らしい。


というわけで、久しぶりに「勉強本」のご紹介でした。大学受験が難しくなっている今だからこそ、高校生の早い段階で読んでおくといいんじゃないかな。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

参考にさせていただきます。