大腿神経痛に消渇の鍼
2026.02.26 02:50
【主訴:右の鼠径部のあたり、やや外側と下腿が痛い・重い】
確かに右腰まわりには筋緊張も強く、また神経痛特有の兆候もあります。東洋医学的な所見を取ると食毒が多く、これが今回の神経痛の原因だと思いました。
「それと・・・」と本人が加えて言うには、自分の口臭が気になるという。ほらね。
反対の左側を使って治療しました。
それでほとんど楽になったのですが、面白いことがありました。
2回目の施術の後には舌に現れていた異常所見も改善していたのです。私は鼻が悪いので未確認ではありますが、口臭もおそらく減じていたはずです。
解剖学的な根拠を基にする現代鍼灸も私は好きですが、それだけだとこういう現象は説明不能で、古方にはまた違う面白さがあります。
腰痛に対して腰に鍼をすることもありますし、それはそれでいいのですが、そういう発想で行くと歯ぐきが痛いなら歯ぐきに、緑内障なら目に鍼をしようという発想になってしまう。痔ならば肛門に鍼をせなばならない。
今回のこの方の場合、食毒が減少したから腰が楽になったというのが、私たちの考え方です。2025年の福岡の講習会では『鍼道発秘』を使って、消渇や脚気の話をしましたが、その応用編です。