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KAORU KIRINO

ホラーとマシュマロ

2019.03.02 09:39

すっかりご無沙汰しております。

せめて月に一度は更新しようと決めていたのですが、2月はお休みしてしまいました。


先月は、村上春樹の短編『納屋を焼く』が原作の映画『バーニング』を観たり(ヒロインが黄昏の中で踊るシーンの美しさに胸が締めつけられました)

字幕朗読で参加した『あまねき旋律』がシネマチュプキタバタで上映されたり(台本なしで字幕を見ながらの収録で面白かったです)…等々

書きたいことがいろいろあったのですが、うかうかしているうちにもう3月。やっぱり2月は短いですね(単なる言い訳…)


さて、気を取り直して3/1に観た映画の話です。

ルカ・グァダニーノ監督の『サスペリア』。

ホラー映画の金字塔と呼ばれる1977年ダリオ・アルジェント監督作品のリメイクです。

実はホラー映画は苦手で、映画館で観たことは一度もありません。でも今回レディオヘッドのトム・ヨークが音楽担当と聞いてこれは観にいかなければ!と決心したのです。

しかしながら周りの人誰もが行きたくないと言うし(決して一人では観ないで下さいというキャッチコピーなのに!)なぜか上映時間が遅くからの劇場が多くて(怖い映画を観たあと夜遅く帰るのはイヤ!)なかなか行けませんでした。

そしてついに、3/1から小田原のコロナシネマワールドで昼から上映するというので、意を決して一人旅気分で行ってみることにしました。

小田急線で小田原まで行き、そこから無料送迎バスで約20分。着いたところは映画館だけではなくスーパー銭湯やカラオケ、パチスロやゲームセンターもある複合アミューズメント施設でした。地方感満載でいい感じ!

時間があればスーパー銭湯でひと風呂浴びたかったのですが、上映時間が152分もあるのでそんな余裕はありませんでした。残念。

サービスデーなのに映画館は人もまばらで私が観た回はお客さんは10名ほど。周りを気にせず映画の世界に没入できて、152分あっと言う間でした。


感想は…怖くなかった!!

もちろんグロテスクで禍々しいシーンもあったのですが全体的に映像が美しく、トム・ヨークの音楽も映画の世界観に合っていて、しかも抑制された感じで素晴らしかった。

ダンスシーンも見応えがありました。

クライマックスの儀式のシーンでは怖いというより笑いたくなってしまったし、よくわからない部分もありましたが…本当に観てよかったです。

ホラーやオカルトというより、抑圧されてきた女性たちの苦しみとそこからの開放がテーマなのではと感じました。

こうなったらオリジナルのアルジェント監督作品も観てみたい!


清々しい気分で映画館を後にし、国府津駅まで歩き、近くのマシュマロというカフェでひと休み。

ブレンドコーヒーを頼んだら珍しくフレンチプレスで、小さな色とりどりのマシュマロが添えられていました。

マシュマロ…。普段なら絶対手に取らないお菓子です。でも今日は思い切ってコーヒーに浮かべて飲んでみました。

おお!なかなか美味しいではありませんか。

マシュマロもホラーも、食わず嫌いは損ですね。

思い切って食べてみたら、意外に好きになるかも。

そんなことに気づかされた小田原小旅行でした。


写真の左下の赤い本は『サスペリア』のパンフレットです。なかなか充実した内容でしたよ!