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母、医者の言葉響かず

2025.11.28 10:00

おそらく先生は、母はもう高齢でもあるし、 抗がん剤を使ってまで治療を進めたいかどうか考えさせるために色々なことを言ってくれたのだが・・・ 

 「S子さんはなにをしているときが楽しいですか?」

 「よくなってどこか行きたいところはありますか?」

 「会いたい人はいますか?」 

 「今後の人生、どうしたいですか、ご家族で話したことはありますか?」 

 などなど。

 どんな名医も、治す気がない患者は治せないというじゃないですか。 頑張って治すぞ!という気力を持ってもらおうとの配慮だと思うのです。 それが! 母にとっては、 

 「アンタはもうすぐ死ぬ」 というメッセージに聞こえるみたいで・・・・

 「あの先生、「もう死ぬ」みたいに言ってくる。藪医者。本当は手術しなくてよかったんじゃないか」 

 と、遺憾である。 いやいやいや・・・違うやん。今回は、動脈からの出血からの吐血だったので、死んでてもおかしくなかったのよ、お母ちゃん。お正月を一緒に迎えられることが感謝なのよ、うちらにしたら。 退院するにしても、まだちゃんと歩けるかどうかわからない状態だったので、頑張ろう!と思ってもらおうと思って先生は言っていると思うのよね。早く自分の足で歩けるようになって誰それに会おう!みたいな気力を・・・。 

 母高齢とはいえ、我々も残りの人生・・・なんて考え、怖くて持てないんだけどさ。 どう考えても、これまでよりこれからのほうが一緒にいられる時間は短いんだろうけれども・・・。 本人はおろか、家族全員が今後のことなど考えていないのだった!先生、ごめんなさい。

 とりあえず、母は6人部屋に入院していたので、電話で大声でしゃべる人や、テレビの音量や夜中に騒ぐ老人などに苦労した様子。お金持ちなら個室に入れたのにね!