セクストーション・加害者からの脅迫が止まったら安心していい?
近年、セクストーション(性的脅迫)の被害が急増しています。
その中で被害者の方から特によく寄せられる質問があります。
「加害者からの脅迫が止まったけど、もう安心していいですか?」
本記事では、この質問への答えと、被害を最小限に抑えるための具体的な対策をまとめました
脅迫ストップ=安心なのか?
脅迫を受けている間は極度に不安になりますが、
一時的にメッセージが止まると、
「加害者があきらめたのかもしれない」
と考える方が多くいます。
しかし実際には、
“あきらめた”のではなく、別の標的に移っただけである可能性が高い
という点が重要です。
加害者は新しい標的がいなくなると、
既存の被害者へ再度脅迫を行うケースが十分にあります。
実際、弊社に相談された方の中には、
被害から5か月後に再び拡散脅迫が届いたという事例も確認されています。
なぜ安心できないのか(理由)
加害者は以下の情報をすでに保持しています:
1. 被害者の性的画像・動画
2. 被害者の連絡先・アカウント情報
3. SNS上の友人・フォロワー情報
特に危険なのは ①と③ です。
性的画像とフォロワー情報を持っているだけで、
加害者は再脅迫を行う十分な材料を持っています。
よくある手口として、
加害者が 新しいアカウントを作り、そこに被害者の性的写真を投稿。
そのうえで、
被害者のフォロワーにフォローリクエストを送りつける、
というケースが見られます。
被害に遭ってしまったら(初期対応)
被害直後に最も重要なのは、
「冷静さを保つこと」 です。
専門家は以下のように助言しています:
加害者を刺激しない
安易に送金しない
感情的な対応は被害を拡大させる
弁護士へのインタビューでも、
「無視が必ず最善とは限らないが、送金は最悪の選択肢」と警告しています。
取るべき行動リスト
● 証拠の確保
脅迫メッセージ、口座番号、プロフィール、チャット履歴をスクショ保存。
● 不正アプリの確認
削除せず、証拠として保持。
● アカウント保護
SNS・メッセンジャーのパスワード変更、二段階認証を設定。
● 通報
都道府県警察(サイバー犯罪相談窓口 等)へ通報。
● 専門家への相談
拡散モニタリング、削除支援、デジタルフォレンジック、法的助言など、
専門企業や弁護士と連携することで被害を最小限に抑えられます。
予防のためのポイント
● 見知らぬ相手とのビデオ通話・写真交換はNG
● 不正アプリや不明リンクを開かない
● オープンチャットで個人情報を話さない
● SNSアカウントのセキュリティ点検を習慣化する
まとめ
セクストーションは数か月にわたって脅迫が起こりうる深刻なデジタル性犯罪です。被害を防ぐには、証拠の確保・迅速な通報・専門家との連携が被害拡大を防ぐ鍵です。
✅ SNSでのやり取りは慎重に行い、怪しい連絡は即座にブロックしましょう。すでに被害が発生している場合は、一人で抱え込まず、専門家や公的機関と連携して安全に解決してください。
公式サイト: https://www.protectors.co.jp/