「事例研究民事法」瀬川信久他編著
2026.02.28 23:00
多くの人は、書店で目にする本を手に取る時に一番初めにどこから読み始めるでしょうか。
受験生や調べ物をする人でもない限り、索引からという人は、まずすくないでしょう。
おそらく専門書関係を読み進めるにあたっては、ページをパラパラめくりながら、興味のわくところから目を動かすでしょう。そして気に入ったところがあれば,さらに立ち読みでしょうか。
この約850頁にも上る部厚い本を目にした時に、民事法関係を概観するものだという見当を付けましたが、はたしてどうでしょう。
そこで、「はじめに」のはしがきに目をやってみましょうか。
この本は、法曹養成を目的とした法科大学生を対象に編み出されたとありました。即ち、簡単に言えば、大学院クラスというようなレベル者を対象という事ですから、既に大学での履修を終えているレベルの知識が必要とも言えます。
故に、ケースメソッドタイプに組まれているので、一般の人や、法学入門者には、手が付けられません。まあ、読むだけなら誰でもできますが、理解が進まないという事です。
昨今、法学書関係では、事例や判例を中心とした本も多くなってきていますので、応用を目指しているものでもありますが、兎にも角にも、専門書は、基本書を読み込まないと先に進めません。読み込む、つまり、理論内容の少なくとも<概観を理解する>から始まるのです。
今回は誰にとっても手に取りやすい本の紹介ではなく、このような本もあるという紹介でした。
※「事例研究民事法」瀬川信久他編著(日本評論社)